きみとぼく(文溪堂)
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小5になった息子が小1のときに国語の授業で習ったオキクルミのお話。 アイヌってなに?がようやく少し分かるようになった今、 再度息子と、そして5歳の娘と読みました。 オキクルミは神さま。 らしいのですが、全然神さまっぽくない、えらぶったところのない、 むしろ自ら進んで困難に立ち向かう姿がとってもステキです。 そんなオキクルミはアイヌの地で、 人々のために一生懸命頑張ります。 せっかくそこまで頑張ってくれたのに、 妹まで来てアイヌの地に尽くしてくれたのに、 人間の出来心とは積み深いものですね。 アイヌってなに? と聞いてきた息子。 そろそろ一緒にアイヌについて勉強をしようと思っていますが、 その前にこのオキクルミのお話を一緒に読めてとってもよかったです。
投稿日:2017/05/29
アイヌ神話の絵本。 作者の萱野さんはご自身が母語としてアイヌ語と日本をの両方で育ったそうで、アイヌ文化の伝承者・研究家のお一人だそうです。 アイヌ建国時のヒーロー『オキクルミ(アイヌラック)』がアイヌの地に来るためにいろいろな試練を超えたり、その後のアイヌ建国のあれこれ描いた冒険物語です。 斎藤博之さんの骨太なイラストを見ると、オキクルミは男の中の男というイメージがとても強いです。 果敢で前向きで、それでいて人間くさいところがあるというか、神さまに分類されているけれど、感情の起伏が結構あって、人間臭いところも見受けられます。(半分人間の血が混じっているとも言われているせいでしょうか) こんなにまでしてオキクルミはアイヌの地に来たかったんですね〜。 なかなか興味深い面白い物語ですが、建国の話はやや難しく感じる子もいると思うので、子どもたちに薦めるのなら小学校高学年以上がいいと思います。
投稿日:2011/10/02
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