本を開くと表紙の裏の折り込みの部分に、邦訳者の小池昌代さんが書かれたこの物語の解説が載っています。
原作が初めて出版されたのは1916年だそうです。そのあとフランスで1921年に出版されベストセラーになったとか…。
開拓時代のカナダに渡ったフランス人の家族の話です。
日本で最初にこのお話が知られたのは、「白き処女地<1934年>」というタイトルで撮らた映画だそうです。
なんとなくニュアンスとしては分かりますが、それにしてもこの映画、すごい邦題タイトルですね〜。
今回、クロアチアのアーティスト「ライカ・クペイジック」が画をつけて絵本になりました。
タイトルに名前が載っているマリアが、このお話の主人公です。
家族への愛を大切にしながら、厳しい開拓地に生きるマリアの将来の選択がどうなるのかが一番の見どころなので、
どちらかというと、高校生以上の大人たち向けの絵本だと思います。
絵画に興味のある人や、開拓時代のアメリカ(カナダ)の歴史に興味のある人にはお薦めです・。