元々、「岩波ようねんぶんこ」として刊行され、岩波少年文庫に入ったものらしいです。
そんな訳もあってか、岩波少年文庫の中では字も大きく分量も少なめで、息子の年齢にも合ったお話でした。
寄ると触るとすぐに喧嘩になる三人兄弟。
三人兄弟の母親はすでに亡くなっています。
兄弟の名前が、それぞれ「ハーレー」「ダビッドソン」「モット」と言います。何の名前からの由来からはおわかりいただけたでしょうか。
お父さんが、ハーレーが好きなようです。
母親がいなくて、ひたすら母がいてくれたら気持ちをわかってくれたのにという三人兄弟の心情、母親の私としてはとても切なかったです。
でも、母親が亡くなっても三年も経てば、新しい母を求めるのが心情なんでしょうか?その辺はアメリカ作品らしくドライなのでしょうか?
まあ、お話なのでそういう展開は仕方がないとしても、私としてはそんな風に忘れられてしまうのねと内心穏やかではなかったです。
息子の方はといいますと、すぐに喧嘩になったり、家の中にはポニーまでやってきてお手伝いさんはいなくなってしまうところなど、おもしろかったようです。
「ダヒットソン」が九歳、「モット」が七歳と自分の年齢と近いことも共感できたようです。
こんなわんぱく三人兄弟がいたらさぞお母さんは大変だろうと思う反面、三人の健気な素直さに好感が持てました。男の子ってかわいいなあと思います。