2010年の今年は、うさこちゃん生誕55周年。
福音館書店では、これを記念して全点新装版を2010年4月1日に発刊しました。
また、今回から対象年齢を全点に表示したというのは、とてもGoodです。
初版は1969年で、「こいぬのくんくん」と同年に発刊されています。
主人公のくんくんは、茶色の子犬。
物語は、くんくんが、火事の匂いを嗅ぎつけるシーンから始まります。
くんくんは、火事を発見し、消防署に伝えに行くのです。
ディック・ブルーナの絵は、最高に魅力的なものですが、物語がそれに見合っていないものが多い感があります。
でも、この作品は合格です。
火事があって、消防車が出動し、最後に素敵なエンディングもあって、起承転結がある物語に仕上がっています。
秀逸なのは、やはりエンディング。
読後感も良いオススメの絵本です。