発行は1990年ですが、図書館で借りてきたら結構年季が入ってました。
秋の村祭りが舞台です。
日本の昔話や昔ばなしっぽい創作では、動物たちが人間の暮らしの中に混じってくるものが多くあります。
今回の物語では人間の子に化けたつもりで、顔だけキツネのままのキツネの子と、おもちゃ屋のおじいさんとの交流がメインに描かれています。
少し昔の日本のお祭りって、こんな感じのところが多かったと思います。
今は歴史のある場所のお祭りはともかく、住んでいる町(地域)の夏祭りや秋祭りは形がずいぶんと縮小されて、個人的には祭りっぽさがなくなってきた気がしています。
たまにはこういう雰囲気たっぷりのお話を読んで、「村の祭り」に浸ってみるのもいいんじゃないでしょうか?
二俣英五郎さんのほのぼのとした絵柄がとてもよかったです。