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ピカドンたけやぶ」 ママの声

ピカドンたけやぶ 作・絵:はらみちを
出版社:岩崎書店 岩崎書店の特集ページがあります!
税込価格:\1,154
発行日:1983年07月
ISBN:9784265911035
評価スコア 4
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  • どうか伝え続けて下さい。(

    • あんぴかさん
    • 40代
    • ママ
    • 宮城県
    • 女の子15歳、女の子8歳

    小学校で,絵本の読み聞かせボランティアとなりました。
    私の担当は6年生。。。

    高学年への読み聞かせの選書って考えちゃいます。悩みながら,あちこちの図書館や図書室を回って,本をあさりました。

    ある児童館の図書室のひと隅に,ひっそりとあるこの本に,なぜか目が止まりました。
    「ピカドンたけやぶ」・・・ピカドンって原爆のこと? でも可愛い絵柄…どれどれ…。

    小さな女の子がウグイスの声に導かれて竹やぶの中に入ってみると,洞穴がありました。
    その中には古いござやビール瓶が転がっていて,女の子はビックリ。
    いたちのタッチが「ここは防空壕だよ」と教えてくれます。
    そして タッチはおじいさんから聞いた1921年8月6日の出来事を語り始めます。。。

    読み終わったあと,不思議な感動に包まれました。私をこの本に出会わせてくれた何者かの力を感じました。

    私は広島生まれです。祖母も父も広島生まれ。
    小学1年生の頃,祖母が私と弟を連れて散歩に連れ出してくれました。
    広島は河の街。どこを歩いても河に突き当たり橋を渡ります。
    祖母は橋の上で,こんな事を語ってくれました。

    「原爆の時,この河はたくさんの死んだ人たちが折り重なるようになっておったんよ。みんなやけどを負って,水を求めて河に入って死んでいったんよ」 
    そうして,手を合わせる祖母の姿の向こうに見える河の流れが,
    何となく恐ろしいもののように,幼い私は感じました。

    この本は,そんな古い記憶を呼び覚ましてくれました。
    児童館の図書室で埋もれかけていたこの本は,25年程前に個人の方が寄贈されたものでした。
    きっとその方も,この記憶を,事実を伝えたかったのに違いありません。

    来週,6年生に読み聞かせます。私の祖母と,寄贈してくれた方と,作者の思いを三つ重ねて・・・
    さて,私がその思いをうまく伝えられたかどうか・・・(;^ω^)
    ----------------------------------------------------------------

    「6年生に読んできました…ありがとう 」

    小学校の読み聞かせボランティアで6年生に読んできました。
    生涯で初めての高学年の,しかも40人に向けての読み聞かせ体験!!
    ドキドキで足が震えました(;^ω^)

    でも子供たちの顔を見ながら,読む前のお話をしているうちに,
    この子達にこの絵本を読んであげたい!という気持ちがつのり,緊張はどこかに消えてなくなりました。

    最初に「「ピカドン」って何か知っている人!?」と聞くと一番前の男の子が「原爆?」と自信なさそうに答えてくれました。
    「そう,原爆。65年前に広島と長崎に落とされた原子爆弾のことだよ」
    そして,広島の私のおばあちゃんの話,この本が児童センターに個人の方が寄贈されたものであることを話しました。
    「私のおばあちゃんと,寄贈して下さった方と,作者のはらみちをさんの伝えたい思いを込めて,読みます。聞いてくださいね」

    ・・・静かでした。ビックリするほど静かに聞いてくれました。

    途中,広島の街が火に包まれる場面があります。ここに言葉はありません。
    ただ 真っ赤な火に包まれる街が,描かれているだけです。
    子供たちの固唾を呑んで見入っているシーンとした空気が,読み手にひしひしと伝わります。
    静かにページをめくり続けると,たけやぶが黒い雨の涙を流す場面。
    子供たちの顔は真剣で,読み手のほうが胸を押されたようになってしまいました。

    最後にあとがきを読みました。少し声がかすれてしまいました。

    作者のはらみちをさん,ありがとうございます。
    この本を寄贈して下さった方,ありがとうございます。
    私のおばあちゃん,ありがとうね。
    そしてこの本に出合わせてくれた何者か・・・ありがとう。
    伝えたい気持ちを伝えるために,
    これからもずっと,読み聞かせを続けたいと思います。

    投稿日:2009/12/02

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