表紙絵はすごく、すご〜くよかったです。菊池健さん、ファンになりました!
全体的な本の作り、文章の大きさとか、行間とか、イラストの入れ方なんかは、すごく好みでした。そして、読みやすかったです。
ただ、ちょっと残念なのは、本文の物語自体。寝物語にするなら、もう少し、目線をハッキリしてほしかったです。
語っているお母さんの視線で話が進行したり、
語られている物語の中の「はやて君」の視線で話が進行したりすると、読み手はイメージがつかみづらいです。
この作品をだれに読んでもらいたい(聞いてもらいたい)かが、わからなくなるんです。
だから、この作品をどんな年代の人に薦めたらいいか、すごく悩んでしまいました。
たぶん、ジャンル的には幼年童話に入ると思います。
主人公のはやて君は小学校の2,3年生くらいだと思うので、
しいていうなら、そのくらいの年代のお子さんを持っているお母さん、はやて君のお母さんになったつもりで、自分のお子さんの寝物語にどうでしょう?
お話は短い7つの短編に分かれているので、寝物語にちょうどいい長さだとは思います。
私は表題作「ななつのこ」がい地番面白かったです。
後書きをよく読んでみたら、これは作者のデビュー作でした。
では、あまり注文は付けられないかな〜。