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リキシャ・ガール」 ママの声

リキシャ・ガール 作:ミタリ・パーキンス
絵:ジェイミー・ホーガン
訳:永瀬 比奈
出版社:鈴木出版 鈴木出版の特集ページがあります!
本体価格:\1,400+税
発行日:2009年10月
ISBN:9784790232247
評価スコア 4.7
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  • バングラディシュの子どもたち

    図書館の子どもの本の会で、今年のお勧めの本ということで紹介されている方がいました。

    バングラディシュの子どもたちはどんな生活をしているのか?情報過多な時代ですが、知らないことの方が多いですよね。

    リキシャとは、自転車で車を引く人力のタクシーのようなものです。

    10歳を過ぎた男の子は家族の労働力としてリキシャを引く子もいるのです。

    主人公の少女・ナイマの友だちの少年・サリームもリキシャを引いています。

    同じ年でも性差で仕事や役割が区分されていく理不尽さや、学費を支払わなければ学校へ行けなくなることなど、日本とは全く違っていることばかり。

    ナイマが働きすぎの父を心配して何か生活の助けになることをしようとするのが健気でした。

    高度成長期以前の日本でも家族の生活を助けるために働く子どもたちはたくさんいたのでしょうね。

    生活がかかっているだけに状況はシビアでありながら、ナイマが失敗しても父母はとても優しくナイマを見守る点が素晴らしいなあと思いました。

    バングラデッシュより生活が豊かである日本の方が家族関係についてはギスギスとしている点があるのかもしれません。

    生きること、仕事をすること、家族を思うことなどこの本が投げかけるものは多いと思いました。

    最後は涙なしには読めませんでした。

    巻末にはサリーの巻き方やバングラデッシュの風習についても詳しい説明があります。

    投稿日:2010/01/02

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  • 『10歳で働き口を探さなければならない』?

    • てんぐざるさん
    • 40代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 女の子21歳、女の子16歳

    2010年高学年向け課題図書に選ばれていた作品です。
    前から気にはなっていたのですが、今頃読みました。
    バングラデシュという国はインドの近くにある国で、
    正式に独立したのは1971年の12月です。それまでは東パキスタンと呼ばれ、パキスタンの国の1部でした。
    イスラム教徒が多い国なので、公の場所では男女は別々にいるものという概念が根底にあります。もちろん、結婚して家族になっている場合は問題ありませんが。
    そして、この本で主人公のナイマがさんざん悩んでいるように、男の子は働き手として外へ出ていくことが可能なのに、女の子が職業婦人として社会に出ることはまだまだ課題が多い国でもあります。
    ただ、ナイマはこの作品でまだ10歳なんです。
    なのに、家族を助けるために“働き口”を探しています。
    日本では考えられないことです。

    この作品では、バングラデシュの国全体で、女性が社会進出できる基盤が整ってきたことを喜んでいる様子がうかがえますが、
    個人的には社会進出の前に、『10歳の子どもが働かなくてはいけない』
    『働き口を探したいと思う』ことのない国造りをしてほしいと思いました。
    せめて15歳以下の子どもたちには学校で学ぶ時間を、いろいろなことを知る楽しさを知ってから社会に出てほしいです。

    字も大きく、本編も簡潔にまとまっているので、児童書を読みなれていない人でもかなり読みやすいと思います。
    逆に本好きにはちょっと物足りない量かもしれません。

    この本を手に取った子どもたちが、この国のことや10歳で働き口を探さなければならない子どもたちのことを考え、
    この先の未来につなげてくれたらいいなと、思いました。

    投稿日:2016/06/14

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  • 男女の性差

    • ヤキングさん
    • 20代
    • ママ
    • 東京都
    • 男の子8歳、女の子3歳

    女は働けない国で生まれ育った女の子、ナイマ。
    父親は休みなく働いているのに生活はちっとも豊かにならず、体調を崩した。
    自分が男の子なら仕事を手伝ってお金を稼ぎ、お父さんを休ませられるのに!

    家族のためにと思いやる女の子、役に立ちたいと考え、行動する姿に心打たれていました。
    裏目に出てもいつまでも責めたりしない両親の姿は、素晴らしいです。
    そんな両親の元だから、こんな素直な子に育ったのでしょうか。

    遠い異国の話、自分たちとは関係ないと思うかもしれないけれど・・・
    日本も未だに育休をとって赤ちゃんの面倒を見るのは母親。
    働き始めても子どもが病気になれば休むのは母親。
    学校の保護者会に出るのは母親、料理洗濯も母親。
    そうじゃない家庭ももちろんあるんだろうけど、大多数がそれ。
    環境の違いは大分あるけど、家の事は女がやるというのは日本も同じ。
    母としても、色々思うことがあった。

    投稿日:2012/08/22

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  • 初めて「人」として社会に肯定された瞬間

     今年の夏休みに、息子も読んでいました。

     ナイマの家族への深い思いやりやいたわりの優しい心にうたれます。
     バングラデシュは、貧困と飢えに苦しむ人の多い国。
     日本もかつてそうであったように、女性が自立し外で働くことを慣習的に認めていない地域の多い国です。
     リキシャに客を乗せる仕事をしている病気がちな父親の休憩時間に、男装し少しでもリキシャで稼げたらと、こっそりローンの残っている新しいリキシャの運転を練習し壊してしまったナイマ。
     彼女の行為が親を助けようとする思いからのものであるのに、彼女を含め家族を苦境へ苦境へと陥らせて行くストーリーに胸が詰まります。

     女の子に生まれたことも、貧しい家庭であることも何一つナイマには責任のないことです。
     古い慣習に縛られる小さな共同体の中、自らの失敗の責任をとるためナイマは見事に勇気と行動力をもって、結果的に彼女の「生きる道」を切り開きました。

     自らの非力さをかみしめ自信の存在価値を見いだせないでいたナイマが、ハッサン修理店の女主人からかけられた「あなたが女の子でよかった。・・・」という言葉は、彼女が初めて「人」として社会に肯定された瞬間だったと思います。

     ムハマド・ユヌス氏の考案したマイクロファイナンスというシステムが、このお話の中で『女性銀行』という名前で出てきます。
     元手を持たない社会的に弱い立場にいる女性に小口の融資をし、自立を助けるこのシステムで、お金を借りビジネスを始めるハッサン修理店の女主人のような人が増加しつつあるそうです。
     そしてその女性の多くが、子どもたちに十分な教育をうけさせるという事に懸命になっていることをあとがきで読み、その未来へつながる「希望の光」が輝き続けるようにと祈りました。

    投稿日:2010/08/31

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  • あなたが女の子でよかった

    • レイラさん
    • 40代
    • ママ
    • 兵庫県
    • 男の子16歳、男の子14歳

    2010年読書感想文コンクール高学年の部課題図書。
    バングラデシュの10歳の女の子ナイマが主人公。
    貧しいこの地域では、10歳になれば学校を退学し、家の手伝いをしなければならないのです。
    もちろん、同級生の男の子サリームもそうなのですが、
    男の子は父親と同様に働くことができ、ナイマは男女不平等を嘆きます。
    サリームは、リキシャという人力車の自転車版のような商売をしているのですが、
    その言葉から察するに、日本の人力車が原型のようで、何かしらの縁を感じますね。
    ナイマは、女性特有の特技である画法アルポナが得意なのですが、
    家計の足しにはならないことに苛立ちを感じているのです。
    日本の子どもたちにとっては、カルチャーショックの境遇ですね。
    それだけに、ナイマの力強い行動力にはあこがれのような共感があるような気がします。
    ナイマは失敗もしつつ、自分で考え、行動し、ついには自分の特技を生かした
    チャンスをつかみます。
    「あなたが女の子でよかった。」と言われた、
    ナイマの自己実現の喜びがとても共感できます。
    やはり女の子と感動を分かち合いたいと思う作品ですが、
    いえいえ、将来女の子とパートナーを組む男の子にも、
    このナイマの感動を知ってほしいですね。
    サリームのさりげない気配りも見習ってほしいです。

    投稿日:2010/06/29

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  • 女の子でよかった!!

    • おるがんさん
    • 40代
    • ママ
    • 高知県
    • 女の子、男の子

    課題図書なので読んでみました。

    明るく元気な女の子ナイマは、家族思いの優しい子です。
    でも、行動力がありすぎて失敗する事もたくさん。

    ある日、お父さんを休ませてあげたい思いで、とんでもない事をしてしまいます。
    そのおかげで、素晴らしいチャンスをつかみます。
    自分を必要としてくれる自分の才能を発揮できる居場所をつかみとります。

    女の子である自分を否定し続けるナイマ。
    出会ったある女性もやはり女性であることで辛い思いをしてきたようでした。
    まだまだ、バングラデシュではジェンダーフリーというわけにはいかないようです。

    サリーの着かたや、物語に出てきたことばの意味を最後に載せています。
    バングラデシュを身近に感じられました。

    最後は感動で胸が熱くなります。
    ぜひぜひ、子どもたちに読んでもらいたい本です!
    学校で薦めようと思います。

    投稿日:2010/05/30

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  • バングラデシュの本、初めて!

    帯の「女の子でよかった!」という文句に
    心ひかれて読みました。
    舞台はバングラデシュ。
    今まで聞いたことは会ったけれど、
    深く知らない国でしたが、
    この話の中には、いろいろな風土や
    食べもののことにも触れられていて、
    自然にバングラデシュに親しみがわきました。
    この、海外児童文学シリーズは、
    いつもあまり見かけない国の子どもの話を
    とりあげているので、興味深いです。
    とくに、これは、薄くて読みやすかったです。
    わたしも、リキシャに乗ってみたいなーと思いました。

    投稿日:2010/03/09

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