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ふしぎなガーデン」 パパの声

ふしぎなガーデン 作・絵:ピーター・ブラウン
訳:千葉 茂樹
出版社:ブロンズ新社 ブロンズ新社の特集ページがあります!
税込価格:\1,650
発行日:2010年01月
ISBN:9784893094889
評価スコア 4.67
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みんなの声 総数 17
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  • 実話に基づいた絵本

    • ジュンイチさん
    • 40代
    • パパ
    • 東京都
    • 男の子12歳、男の子6歳

    ニューヨーク市マンハッタンのウエストサイド地区に、かつて「高架鉄道」と呼ばれた鉄道がありました。
    この高架鉄道は1930年代に建設され、1980年に貨物路線が廃線となった後、取り壊される予定でした。
    その高架路線の跡地は、2009年6月9日、公園として生まれ変わり、マイケル・ブルームバーグ市長などが出席して開園式典が行われたのです。
    ハイライン・パーク(High Line Park)と名付けられたこの公園からは、ハドソン川(Hudson River)が見渡せ、ニューヨーク産業史の面影もかいま見ることができるのです。

    そのハイライン・パークをモデルにしたのが、この絵本です。

    物語は、
    「むかしむかし、あるところに、庭のない街がありました。
     庭どころか、1本の木も、小さな草むらさえもみあたりません」
    という書き出しで始まります。
    絵も、暗く、コンクリートジャングルというに相応しいもので、もちろん、緑はありません。

    そこに登場するのが、主人公のリーアム。
    古い鉄道の下を歩いていたら、線路へ上がる階段を見つけ、駆け上がるとそこには、線路と枯れる寸前の草木があったのです。
    リーアムは、その草木の面倒をみるようになるのです。
    すると、草木は、自らの意志を持つかのように拡大して、鉄道路線を全部埋め尽くすのです。 

    一冬越し春になると、草木は、もっといろいろな所に生えるようになります。
    すると不思議なことに、リーアムのように面倒を見る人達が現れ、緑の街にと変身を遂げるのです。
    最初と最後のページは、同じ街なのに、全く別物。
    自然の力の凄さを感じずにはいられなくなることでしょう。

    実際のハイライン・パークの写真を見ると、確かに高架路線が、緑溢れた長く続く公園になっています。
    そんな実話に基づく話だからこそ、創作にはない魅力に溢れていて、読む者をぐいぐいと引き込んでしまうのでしょう。
    自然の営みを考えるにはうってつけの内容で、咋今の環境問題に関心を持つ糸口になるような側面もある絵本だと思います。
    絵自体もとても綺麗なので、見るだけでも楽しむことのできる完成度の非常に高い絵本としてオススメします。

    投稿日:2011/01/09

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  • 少年の功績

    廃線となった高架鉄道。そして荒廃した街。
    廃墟のような線路の跡に枯れそうになった草木を見つけたリーアム少年がそれを育て始めます。
    草木を育てることに興味をもったリーアムの努力で町は草木で埋め尽くされていきます。
    絵がとてもまろやかで、草木が生き生きして見える絵本。
    しかし、この絵本の中で見過ごすことのできないのは、リーアムが投げ出さずに努力したこと。
    そして、その姿と緑化されていく街が協力者を生み出したことです。
    少し誇張が大きいようにも思えますが、子どもたちにとってはこのくらいが良いのかも。

    投稿日:2010/04/25

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  • あきらめなさえしければ……

    • はしのさん
    • 40代
    • パパ
    • 神奈川県
    • 男の子14歳、女の子12歳

    あなたも見たことがありませんか。古びたビルのコンクリートの隙間から生えている草や、アスファルトで舗装された道路に少しだけ残った土の部分に咲いているたんぽぽ、ブロック塀を突き破って伸びている木を。

    このお話は、リーアムという男の子が、もう列車が走らなくなった高架線の上で、枯れそうな草木を見つけるところから始まります。
    リーアムが草木の世話をすることで、高架線路の上に草木が広がっていきます。そして次第に、その草木は町全体を変えてしまいます。空の色さえも変えてしまったような気がします。

    この絵本に描かれている、次第に町が草木でおおわれていく様子は、見ているだけで楽しいものです。
    特に、町を俯瞰した最後の2ページからは「希望」が伝わってきます。

    このお話が本当にあったことならば、あきらめなさえしければ、「一本の木も、小さな草むら」さえない町でも、私たちは緑でいっぱいにすることができるのです。

    投稿日:2010/04/01

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