命の尊さがわかる子になれるという「しつけ絵本」シリーズです。
タロ、というしょうちゃんちの飼い猫が主人公。
ある日、しょうちゃんは、ハムスターのムーくんを飼い始めます。
「ムーくんってねずみみたい」と興味津々のタロでしたが、
話が通じることに気付き、すっかり仲良しに。
そんなある日、いつも身近にいたムーくんの元気がなくなり、
病院に連れていったのですが、ついに亡くなってしまいます。
ペットとして飼われることの多い身近な動物の死を通して、
亡くなるということ、死や生命についてさりげなく教えてくれています。
生命について日常的に感じることが難しくなってきた現代、
こういう類の絵本は貴重ですよね。
ムーくんとタロが手の大きさ比べをしていたシーンに出てくる、
「ムーくんも ぼくも、おなじ いっぴき。」というタロの台詞が、
大きくても、小さくても、同じ命なんだよと示唆しているようで、
とても印象的でした。