ロシア民話の絵本です。
カバリョーフのイラストが、とても繊細で美しかったです。
内容は小さなお子さんでも理解できることを意識したのか、
かなりはしょってありましたが、ストーリーに無理はありませんでした。
ロシアの昔話には、魔法使いなどにさらわれていとしい人を探す度に出るとき、なぜか、鉄の杖や鉄の靴などはいて3個ダメになるまでの長い旅をしなくてはならない掟のような、決まりのようなのがあります。
このお話では杖と靴ともう1つのアイテムが帽子でしたが、
私が読んだ別の話では最後の1つが鉄の「もち」というのがありました。これを旅のあいだ3個もなめなくてはいけないんです!
鉄のもちって溶けますか?いや、昔話は意外と何でもありですけど、その設定にはちょっと驚きでした。
それから、ババヤガーの小屋を自分の方に向ける呪文。
ロシアの民話(昔話)では、要チェック!
幾つかロシアの民話(昔話)を読みあさって気付いたのですが、
ババヤガーは時に優しい森の魔女出会ったりすることがあり、
くるくると回っているババヤガーの小屋に向かって、
この呪文『私の方を向いて止まっておくれ(または「止まってちょうだい」)』をいう主人公には、助け船を出してくれることが多いです。
女の子が幸せになるお話が好きな子などに特にお薦めです。
また、この絵本をきっかけに楽しいロシアの昔話にハマってくれるお子さんが増えるといいな〜と、思います。