「2年1組ムシはかせ 倉田ごろうくん」 みんなの声

倉田ごろうくんは、虫のことならなんでもわかるムシ博士です。先生や友だちに虫の話ばかりしていて、相手にされないのですが。お話を楽しみながら、こん虫採集のノウハウも載っているので、暖かくなったら子どもとこん虫探しに出かけてみようと思います。

ちょうど息子が２年１組だったこともあって読んでみました。

虫好きな息子にとっては、標本の作り方も出てきたので興味津々で聞いていました。私が読み聞かせ終わってからも読んでいました。

絵ははたこうしろうさんということもあり、とても読みやすい児童書と思ったのですが、たった一つ気にかかったのは、ごろうくんが仲良しになって虫のことを教えてもらう六年生のまさとさんが、不登校というところです。

今時の子どもの問題として作品に入れたのかもしれませんが、私はこの設定は必要なかったのではないかなあと思いました。途中は気にならなかったのですが、結びの文を読んで考えてしまいました。

この本を読むであろう低学年の子どもは結びの文はさらっと流してしまうのだろうと思うのですが、大人である私は最後にひっかかりを感じてしまいました。

全体的には虫の好きな男の子の気持ちがよく伝わってきて好感が持てたので残念に思いました。