またすごい話に出会えました!
絵本を卒業したばかりのお子さんには長すぎるかもしれませんが、これほど、終わりまで
どうなる? どうなる? のドキドキ・ゾクゾク感を持続させられる話って、あまり
ないのではないでしょうか。
話は、たっちゃんちの引越しのトラックに積まれた箱から落ちてしまったロボットが、
たっちゃんを思う気持ちだけで、引越し先も知らないのに、たっちゃんの新しい家へ
行こうとする、まるで忠犬みたいなロボットの冒険譚です。
読んでいるうちに、あまりにストーリーに引き込まれいたので、一体どうやって
話を終わらせるつもりなんだろう?!と大人の私は、このハイペースだと最後は失速
するんじゃないかとかなり懸念していましたが、終わりまでその緊張を引っ張った作者:
大石 真さんの才能に、『さとるのじてんしゃ』に続いて本当に本当に感動しました。
創作童話って本当に面白い! と感じさせてくれる1冊でした。
この本が復刊されたのが納得します。
6歳の息子も、最初は長いなぁ〜なんて言ってたのが、いつのまにかやはり引き込まれ、
最後に「面白かった!」の一言でした。
1年生でも活字に余程慣れていないと難しいかもしれませんが、1章ずつの読み聞かせなら、
幼稚園の年長さんくらいからでも難なく楽しめること、確実です!
是非是非、読んでみてください。とてもお奨めです。