「おおかみペコペコ」 ママの声

ペコペコという名のはらぺこのおおかみの間抜けなおはなし。

はたして、ねずみやうさぎ、にわとりにぶたを想像しながら食べる大根のお味はいかに？
はらぺこだから、何を食べても美味しいってわけかしら。
だって、あの肉食のおおかみが大根を２０本も食べるなんて・・・

幼稚園のおはなし会で仲間が読んでいるのを聞き、
結構笑えたので借りてきました。
近くで見てみるといろいろ発見があって面白い。
繰り返しがあるし、なんといっても間抜けなおおかみは、
子供達には大うけでした。
おおかみが本物のねずみたちを見つけ追いかけて行った先は・・・
娘には即、そこがどこなのかわかりましたよ。
やっぱり、間抜けなおおかみさん！

だいこんを食べるときのおおかみさんが、好物を想像して食べてるのが笑えました。
同じ絵の繰り返しで、2歳の息子は飽きてしまい最後まで読めませんでした。
園児ぐらいになると、ドキドキ・ワクワクするんじゃないでしょうか。
私は、ページをめくるのが楽しみでした。
本当に、ついてないおおかみさん。最後は好物が現れたのに、動けず。。。おもしろい絵本です。

おおかみペコペコがだいこんばかり食べるので、だいこんの歯ごたえや苦味などの味を想像してしまいました。

この本を読み聞かせると、おおかみって本当はがまん強い動物なんだと、子どもたちはおおかみを見直すかもしれませんね。そして、だいこんでおなかが太ったおおかみが動物たちを追いかけられなかったことに、かわいそうと同情までしてしまうでしょう。

でも、どんなにおおかみをかわいそうと思っても、だいこんの再登場で、笑ってしまう…ごめんなさい、おおかみペコペコさん。

はらぺこおおかみ、しかもペコペコという名前のおおかみが
することと言えば・・・、そう、食べること。
しかも、好物の動物達はおらず、仕方なく、そこらにあった大根をひたすら・・・。
もちろん、欲求不満は隠せず、好物を考えながら一生懸命、大根で我慢しようとします。
ところが、運悪くお腹いっぱいになったところで、好物が目の前に・・・。
絶妙な展開は、宮西さんならではです。
繰り返しとどんでん返しがいいですね。
実はエンドレスストーリー。
全て食べ尽くした後は・・・、と考えると面白いと思いませんか？

　腹ペコ　オオカミが、しかたなく食べるだいこん。
「あーあ、これがねずみだったらなぁ」って思いながらだいこんをパクパク。
「これが○○だったらなぁ」って、どんどんだいこんを食べまくります。
それが実に美味しくなさそうに。

　息子は何故かだいこんが大好き。
ふろふき大根・切干大根・さしみのツマに大根サラダ。
でもこの絵本では、大根がとてもまずそう･･･
確かに肉食のオオカミにとってはそうかもしれないけれど、
ちょっと大根嫌いな子供が増えるのでは？？　って懸念しちゃいます。

　ラスト、なんと振り出しに戻る。
延々に続く、エンドレスなストーリー。

「このお話って　エンドレスかも☆」
読み終わっての　息子の第一声です。
「え！？」と　私…。
どれどれ〜と　再度読んでみましたら…本当だ〜☆
最後の場面の畑の穴は　きっと…ですね（笑）
おおかみは　毎日この森の中をぐるぐる回っていたりして…
そして　こんな森の中にあるはずの無い「野菜畑」は
動物たちが自分の身の安全を確保するために作っているものなのかも…
なぁんて☆　息子と話が弾んだ絵本でした♪

読んでいて、佐々木マキさんの「ぶたのたね」を彷彿しました。
このおおかみのなんてマヌケなこと！でも、楽観的であまり同情されないキャラがまた面白さをひきたてています。
それに、いくらおなかすいているからって大根２０本も食べるか！とつっこみたくなる。
しかも、結局２０本も食べながら「だいこんはあまりおいしくない」と大根に失礼なことを言っていたりする。

この大根を食べながらの妄想のひとりごとがすごく面白いです。どうやって読んだら感情がこもるかなどということを考えながら案外真剣に読んでしまいました。

気楽に笑いたいときにはもってこいの絵本だと思います。
子供は、大根を食べているシーンが多すぎて絵的にはイマイチ楽しめなかったようなので（宮西さんのいろんな絵が見たいらしい）星は４つです。

宮西さんの描くオオカミさんにはいつも笑わせてもらっています。
これもオオカミさんのマヌケさゆえの
ゆるーい笑いを誘うお話です。
ネズミやウサギ、ブタなどひたすらに食べたいものを妄想をしながらも
大根でお腹を満たすしかなかったオオカミさん。
ついに目前に大好きな獲物が現れたのに
ありつけなかったオオカミさんの悲哀がコミカルに描かれていますね。
親の私にはクスクスものでしたが
娘にはちょっと話の流れを理解できなかったようで
反応は今ひとつでした。

おまぬけなおおかみのお話です。おおかみはたいてい悪くて怖いものとして絵本で登場し、散々の結果を残して去っていきますよね。この絵本のおおかみも散々です。学習とは大切だ！ということを教えられますよ。

腹ペコオオカミのペコペコは大根畑にたどり着きます。
とりあえず大根を1本2本と食べていき
ここに動物たちが現れたら？
と、考えながらどんどん大根を食べ続けます。

た〜くさん食べたとき、動物たちが現れて・・・

オチまで付いていて爆笑でした。
こんな間の抜けたオオカミなら
ちょっとかわいく思えてしまいます。

読み聞かせでも大うけでした。