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そうじきの なかの ボンボン

そうじきの なかの ボンボン(フレーベル館)

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おおきな木」 ママの声

おおきな木 作・絵:シェル・シルヴァスタイン
訳:村上 春樹
出版社:あすなろ書房 あすなろ書房の特集ページがあります!
税込価格:\1,320
発行日:2010年09月
ISBN:9784751525401
評価スコア 4.52
評価ランキング 7,245
みんなの声 総数 51
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35件見つかりました

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  • とても静かで優しい思いに満ちていると思いました。
    母親である私はどうしてもリンゴの木に感情移入してしまいます。
    大好きな少年と遊ぶリンゴの木は、まさに今の私です。
    そして時間は流れます。
    私の子供はやがて大きくなり、手を離れ、私の手の内から飛び立つでしょう。
    もう私と遊んでほしいとは思わなくなり、もっと違うものが欲しくなることでしょう。
    それでいいのです、それで普通なのですから。
    それなのに、そういったことを考えるだけで胸が締め付けられるように切なくなってしまいます。
    少年にせがまれるまま、無償の愛を変わらず与え続けるリンゴの木は、私の理想であり、現実でもあります。
    そして疑いもするのです、このリンゴの木のようにいつまでも無償の愛を与えられるのかしら?と。
    育児はまだスタートをきったばかり、先は全く見えません。
    そんな私に色々な事を想像させ、切なくさせる絵本でもあります。

    投稿日:2013/06/08

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    7
  • 少し歪な関係

    村上春樹 による『The giving tree』の 日本語訳絵本。
    ほんだきんいちろう訳本の絶版を受けて出版された。

    とにかく原作に忠実な訳、という印象。
    村上春樹訳だが、そんな色はほとんど出ていなく残念。
    せっかくなのだから、春樹節を思いっきり炸裂させてほしかった。
    (その点『急行北極号』はとんでもなく春樹で大好きである。)
    ほんだ版の第三者的な視点とは変わって、木や少年の気持ちに寄り添っての読みになる。
    個人的にはほんだ訳の方がおすすめ。

    原書で木を指す“she”という語を受けて、木をはっきり女性として描いている。
    その分「母親の無償の愛」の印象がかなり強くなった。
    尽くすことが愛情表現になっている優しくて少し気弱な母親のイメージ。
    原作の少し歪な雰囲気が良く出ている。

    しかし、“but not really”を「〜なんてなれませんよね」としたのはこれまでの流れが壊れてしまったと思う。
    少年がお金を欲しがるセリフを2回も重ねたところ(原書では1回のみ)、木が何もできなくて言った“I’m sorry”を「かわいそうに」と訳したところもイマイチ。

    原書の英語は中学生レベルで簡単なので、そちらと読み比べてみると面白い。

    【原書との比較】
    ・表紙カラーが原書よりも薄く黄緑になっている
    ・印刷が右側で5mmくらい切れている?(2頁目で顕著)
    ・タイトル・献辞のフォントも原書に忠実

    投稿日:2010/09/28

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    5
  • 子供に読ませるのを躊躇しています。

    • 事務員さん
    • 30代
    • ママ
    • 福岡県
    • 女の子6歳、女の子3歳

    絵本ナビShopで予約して購入しました。
    今回訳した方が変わったそうで絵本自体は
    もう何年も前からあるようです。

    なんとも深いです。
    シンプルな言葉で
    シンプルなストーリーなのに
    どうしてこんなに心を打つのか。

    私は母親なのでおおきな木の見返りを求めない愛情がわかります。
    そして私は子供のころ少年のように
    欲深く、母の愛に気づかない子だったのかと
    考えています。今は何だか悲しい気持ちです。
    まだ子供に読ませていません。
    子供は親に愛されて当然だと思っていていいと思うからです。

    子供が読んでどのように思うか、今はまだ幼いので
    もしかすると何とも思わないかも知れません。
    つまらないと言うかもしれません。
    でも、いつの日か読んでもらいたいと思います。
    買ってよかったです。

    投稿日:2010/09/17

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    5
  • 「ドキリ」から「ホッ」

    • SeeMooさん
    • 30代
    • ママ
    • 東京都
    • 女の子4歳、女の子2歳、男の子0歳

    「おおきな木」は以前に、ほんだきんいちろう訳で読んだことがありました。
    今回、村上春樹訳が出版されたと知り気になり手に取りました。

    以前読んだのは、大学生の頃だったと思います。
    その時「おおきな木」を読んだ印象は、見てはいけないものを見てしまったような、残酷なものを知ってしまったような、「ドキリ」とする複雑な気持ちになりました。
    木が、切り株になってしまったことに一番ショックを受けたのだと思います。

    今回も、この本を読んでショックを受けるのかと思い恐る恐る読み進めました。
    しかし今回は、とてもあたたかく穏やかな感動があり、「ドキリ」とは正反対の「ホッ」という気持ちになりました。

    結末を知っていて、身構えて読んだから「ホッ」とできたのではなく、自分自身が変わったから、こういう気持ちになったんだと思います。

    以前に読んだ頃は進路もはっきりせず、不安が多い日々でした。自分のことで精一杯!その頃は、木に共感できなかったのだと思います。「切り株になってまで、幸せだなんて、ありえない!そんなのキレイごとだ。」というような。

    しかし今は母親になり、木にとても共感できます。どんな姿になったっていい。それは関係ない。誰かのためになれることが、とても幸せ。木が、ほんとうに幸せだったんだ。ハッピーエンドの本なんだ、と思えたことで「ホッ」とできたのだと思います。

    自分の今の状況によって、感じ方がこんなに変わるのかと驚いた1冊です。また、自分自身もいつの間にかずいぶん変わったんだな...と気づかされ、絵本の凄さを再確認させられました。ぜひ、購入して手元においておきたいと思います。自分が女性なので、木も女性的な村上春樹訳を選びたいと思っています。
    次に本を開くときは、どんな印象を持つのでしょう...

    投稿日:2012/03/06

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    4
  • 読めば読むほど考えさせられます

    ほんだきんいちろうさん訳の「おおきな木」を読んだ後に、
    村上春樹さん訳のこちらの絵本を読みました。
    同じ絵本なのに、訳者が違うと微妙にニュアンスも違ってくるんですね。

    ほんだきんいちろうさん訳の絵本では、リンゴの木は男性のイメージで
    読んだのですが、こちらの絵本では、口調が女性になっています。
    あとがきを読んだところ、原文では木は「彼女」と書かれているそうです。
    母性としての木だったんですね。

    木から与えられてばかりの少年の姿を見ていると、ふと自分の行いは
    どうだろう?と思わずにはいられません。
    親にしてもらったことは多々あっても、親に何かしてやれたことは
    果たして幾つあったでしょうか?

    少年の転機と言える時に、身を削って力になってくれる親としての木、
    見返りを求めない無償の愛に頭が下がる思いがしました。

    そして、木の愛をひたすら受け入れるだけの少年の姿。
    年老いて疲れ果ててしまった少年にとって、与えるだけの愛が
    果たして良かったのか悪かったのか。疑問が残ります。

    けれど最後、木に与えることを求めなかった少年の姿に、
    木は本当の幸せを初めて心から感じたのではないでしょうか。

    読めば読むほどいろんな解釈の仕方が沸々と沸いてきて、
    全く不思議な奥深い絵本だと思います。

    投稿日:2011/02/14

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    4
  • 新版

    先日、本田錦一郎さん訳の『おおきな木』を読みました。
    新版として、村上春樹さんが訳されたものがあると知り、読み比べてみたくなりました。

    この作品は、見返りを求めず“与え続ける木”のお話です。

    本田さんの訳は、木が盲目的に与え続ける様子に、強いメッセージ性を感じ、男性のような印象を受けました。

    一方の村上さんは、原作にならい、言葉遣いを女性のものにしたということで、ソフトで読みやすい印象を受けました。

    “(見返りを求めず)与える”ということがよく伝わるのは本田さん、与えることで“木が感じている幸福感”がより伝わるのは村上さん、両者それぞれの魅力を感じました。

    “与える”ということ。
    読み返すたびに様々な思いが広がる作品です。
    この木は、これからも人々に様々な思いを与え続けてくれることでしょう。

    投稿日:2013/12/16

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    3
  • The Giving Tree

    • レイラさん
    • 40代
    • ママ
    • 兵庫県
    • 男の子17歳、男の子14歳

    原題は『The Giving Tree』。
    本田錦一郎さん訳『おおきな木』で読んでいたのですが、
    村上春樹さん訳が出たので、早速比較して読んでみました。
    あるおおきな木と少年の関係を、白黒の静かなトーンで描く、
    なかなか深い味わいの作品です。
    ひたすら少年に尽くす木の姿が、心に余韻を残します。
    旧訳では、シンプルな訳出が男性的であったのに対し、
    新訳は、原文で「彼女」と書かれてあることに忠実に、言葉遣いも女性的にされてあり、
    母性的な印象がくっきり出ています。
    また、旧訳が淡々とした表現であるのに対し、新訳は丁寧な語り、という印象を受けました。
    ですから、また一味違った印象を受けました。
    題名は、もう固定化されていたので、あえて新訳にはされなかったようですが、
    村上さん流『The Giving Tree』の訳出も拝見したかったです。
    ということで、私的には、新訳の方がしっくりするような気がしました。
    内容的には、かなり奥が深いです。
    じっくりと時間をかけて、何度も読み返すとまた違った印象になるのかもしれません。

    投稿日:2011/01/08

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    2
  • 無償の愛

    ぼくに尽くす木。

    いくつになってもぼくをぼくと呼び続け
    ぼくの要望に答えぼくの為なら自分の身
    もけずりそれがしあわせであると言う木・・・

    母と息子の関係だと思いました。

    ぼくの立場になって考えるとなんて人だ
    とも思えますが木の立場になってぼくを
    息子だと思うと・・・ありだと思えます。

    木は正に息子を思う母だと思いました。

    とても奥深い絵本です。

    投稿日:2012/12/11

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    1
  • 不思議と心惹かれます

    • あみむさん
    • 30代
    • ママ
    • 千葉県
    • 男の子11歳

    小学校で読み聞かせボランティアをしています。
    6年生への本を探しているときに、ボランティア仲間にお借りしたので、
    6年生の息子を練習台に読みました。

    最初は木と少年の関係がとてもかわいらしくて。
    何も知らずに読んだので、読み聞かせのとき、葉っぱの冠を作って持って
    いってもいいな〜♪なんて思ったりもしていました。

    でも「ぼくと木」とハートで囲んで彫った文字の上に、
    「ぼくとあのこ」とハートで彫られて…。
    木がひとりぼっちの時間が増え、自分で自分を抱きしめるかのような枝のシーンがせつなくて…。
    …途中から、とっても悲しくなって、涙がとまらなくなり…
    読み終わった後は思わず「この本、嫌いだ。」とつぶやいてしまいました。

    でも、きらいだと思ったのは、母親に対して甘える自分を少年と重ねたからなのか…
    それとも、かわいい息子がそろそろ思春期にさしかかってきて、
    親離れして巣立つ姿が遠くないと思うからなのか…。
    愛は見返りを求めないもの、という考えでいいのかなぁ…?と思っているからか
    (だって、愛情をたっぷり与えられたら、愛情を与えられる子に育つと思うので。)

    でも、嫌いだと思ったはずなのに、なんだか心に残るのです。
    村上さんのあとがきを読んで、余計に色々考えてしまいました。
    もしかしたら、そこまで深く読む必要があるのか、
    正しい考えがあるのかもわからないけど、すごく気になって。
    だから、嫌いだと思ったはずなのに、評価を高くつけました。
    しばらくしたら、また読み返してみたいと思います。

    投稿日:2012/02/08

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    1
  • 深い・・・

    • Yuayaさん
    • 20代
    • ママ
    • 石川県
    • 男の子8歳、女の子5歳

    子供を思う親目線で読みました。
    だんだん大きくなっていく少年の姿に切なくなりました。
    うちの子たちもあっという間に小学生。
    この本の少年のようにだんだん離れていくものかと思うと淋しいですね。
    そして、この木のようにたまに会える日を心から喜ぶのでしょうね。

    少年のために何もかも差し出す様子には・・・うーん。
    それほどまでの愛情は素敵だけど、少年にとってそれで良かったのかな。
    木から少年の愛情は本当に素敵ですが、少年から木への愛情は悲しいものでした。
    でも、親子ってそんなものなんでしょう。
    すごく深いお話です。

    投稿日:2011/12/29

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