繊細でおしゃれな絵だと思いました。シュールレアリズムの感じも入っています。作者のいまいさんは、色づかいに こだわっていらっしゃるということです。本当に素敵な絵。こういう素敵な感覚というのは、ロンドンで生まれ、イギリス、アメリカで子ども時代を過ごされたということも 大いに関係しているように思いました。
ねこの表情が良いです。「店を閉めるしかない」と店主に打ち明けられている時の、思いつめ、何かを考えている表情。立派な長靴を作ってもらい、それを履いて出かける時の気合いの入った表情。最後、新しい靴屋でのんびりと満足そうに寝ている表情。そして、いつも ほんのり ほっぺが赤いのも可愛い。
そうそう、魔物の靴の図面のところにEがいっぱい書いてあるのは、超々幅広ということでしょうか?(笑)
ネズミに変身した魔物が、お皿の上で(!)靴を履いているのには「なぜ そこで?」とツッコミをいれつつ、その後の展開が予想されて、ちょっとドキドキ。
絵本好き、ネコ好きの若い女性が、「好き♪」と言いそうな絵本です。