前作の『どしゃぶりのひに』で川に飛び込んだガブとメイ。
助かりはしたけれど、決して救われたわけではありません。
二人が生きていると知ったオオカミたちの執拗な追跡と逃避行。
絵本なのに昼ドラのようになんだか、ドロドロなのです。
二人の信頼関係とメイの健気さに心打たれます。
新天地を求めて、命がけで超えようとする雪山。
吹雪があり、食べ物を落とし、オオカミたちに立ち向かうガブが雪崩に巻き込まれ、絵本の最後に「つづく」とあるから、きっとハッピーエンドなのだと祈りたくなりました。
このシリーズは連毒ドラマのようで、見逃せないし、順番に読んでいかなければいけないという暗黙の約束事があるようです。
子どもたちの祈りを裏切ったら怒りますよ。
それでも次の展開は読めない方が良いのかも。
壊れそうに見えながら、揺るがない二人の友情が光ります。