新刊
世界の国からいただきます!

世界の国からいただきます!(徳間書店)

世界26か国の食べものを紹介した、楽しい大判絵本!

話題
まほうのさんぽみち

まほうのさんぽみち(評論社)

絵本が大好きな女の子とパパの、幸せであたたかいお話。

わたしの世界一ひどいパパ自信を持っておすすめしたい みんなの声

わたしの世界一ひどいパパ 作:クリス・ドネール
絵:アレックス・サンデール
訳:堀内 紅子
出版社:福音館書店
税込価格:\1,430
発行日:2010年11月
ISBN:9784834025644
評価スコア 4
評価ランキング 32,412
みんなの声 総数 1
「わたしの世界一ひどいパパ」は現在購入できません
  • この絵本のレビューを書く

自信を持っておすすめしたい みんなの声から

みんなの声一覧へ

並び替え

1件見つかりました

最初のページ 前の10件 1 次の10件 最後のページ
  • 子どもには気をつけろ

     おとなになると、色々なものを手にいれることができる。
     お金、恋愛、家庭、その他もろもろ。
     その反面、失うものもたくさんある。
     その一つが絵本とか児童書の世界だ。
     もっとも絵本であれば、子どもができればもう一度出会えることもあるが、児童書ともなれば、子どもたちは自分で読んでしまえるから、なかなかおとなが読む機会が少ない。
     だから、その世界がどんなふうになっているのか、知らないことが多い。
     この本もそうだ。
     「小学校中級から」となっている、フランスの作家による翻訳児童書。
     小学校の中級ともなれば、こういう世界観さえ理解できることに驚く。

     表題作である「わたしの世界一ひどいパパ」は、このタイトルから書かれている内容は本当は世界一いい父親を描いた物語ではないかと想像していたのだが、何しろ読むのは小学校中級ですよ、本当にひどい父親が登場する。
     元消防士のパパは自分で放火してそれを消し止めていたくらいですから、なんという悪人。けんか、賭博、それにかわいい娘がいるのに愛人までいる、どうしようもない男。
     今は刑務所にいる。母親と娘が面会にやってくるのだが、その機会をうかがって、なんと脱走してしまう。待っていたのは、愛人。父親と愛人に連れられて、娘の逃避行が始まる。
     児童書でここまで書いていいのと、つい思ってしまう。
     ところが、なんともすがすがしいのだ。
     ラスト、「世界一ひどいパパ」から救い出された娘が、父親とのことを生き生きと絵にする場面では、子どもの感性とは、いいこととか悪いことといった区分けではなく、どうしようもなく生きていることに反応することがわかる。

     その他の二つ、「弟からの手紙」も「ぼくと先生と先生の息子」も、行儀のいい家族が登場する訳ではない。
     「弟からの手紙」のお兄ちゃんは、同性愛者(といっても、それをあまり感じさせないが)という設定というのもすごい。

     子どもはおとなが考えている以上に、ずるがしこいし、欲深い。
     愛の独占なんて、当然と思っている。
     おとなになるということは、そういうことを捨て去ることかもしれない。

    投稿日:2016/04/23

    参考になりました
    感謝
    0

1件見つかりました

最初のページ 前の10件 1 次の10件 最後のページ

※参考になりましたボタンのご利用にはメンバー登録が必要です。

この作品にレビューを投稿された方は、こんな作品にも投稿しています

はらぺこあおむし / いないいないばあ

絵本の人気検索キーワード

ぐりとぐら /  はらぺこあおむし /  バムとケロ /  こびとづかん /  はじめてのおつかい /  そらまめくん /  谷川俊太郎 /  ちいさなちいさな王様 /  いないいないばあ /  いやいやえん /  スイミー /  飛び出す絵本

出版社おすすめ



絵本ナビ編集長『はじめての絵本 赤ちゃんから大人まで』2月24日発売!

みんなの声(1人)

絵本の評価(4)


全ページためしよみ
年齢別絵本セット