おばあさんの麦畑に、ガラスめだまときんのつのを持ったヤギがやって来て、
麦を食っては踏んづけ、食っては踏んづけして荒らしまわります。
『でていけったら、でていけっ!むぎばたけから、でていけっ!』と、
おばあさんが叫びますが、
『おいらにゃ、ガラスめだまと、きんのつのがある。
ひとつきすれば、いちころさ!』と言って、
おばあさんを追い出します。
その時のヤギの恐ろしいこと。
迫力がある力のこもった絵に、見ている側もぞ〜っとしました。
クマよりもオオカミよりもキツネよりも・・・
とても強いヤギ。
誰がやっつけるのか、ハラハラドキドキの展開が続きます。
この繰り返しのリズムが、勢いがあって楽しい。
最後のクライマックスは、誰もが考え付かない生き物がやってきて、
このいまいましいヤギをやっつけてくれます。
なんて、あっけなくも、スキッとする展開でしょう!
これこそ、絵本の醍醐味を感じます。
最初は、なぜ、ガラスめだまときんのつのを持っているだけで、
強いのだろう・・・なんて、
いろいろ理由を考えていましたが、悪い癖です(><;)
読み返せば読み返すほど、この絵本が素敵に感じてきました。