「葉っぱのフレディ−いのちの旅−」 みんなの声

とても哲学的なお話で、正直とても驚きました。
命あるものの一生をとても理路整然と説明する友達の葉っぱには、頭が下がります。まるで人生を知り尽くした重鎮のお言葉をいただいているような、有難い気持ちになってしまいました。
話が、とても深いので、まだ５歳の娘には、「難しいすぎる」と、はっきり言われてしまいました。
それでも最後まで真剣に聞き入っていたので、ストーリーの面白さは、ある程度わかっているのでしょう。
この本は、大人の私でもこれから先の長い人生の中で、思い出した頃に、何度も読み返してみたい本です。
子供たちにも、また小学校に入って何年かしたら、きっと読んであげるつもりです。

　春に生まれて、冬に散っていく葉っぱの短い生涯を綴ったお話。子どもが５歳の時、初めて読んであげました。
絵本といっても、木の写真や葉っぱの絵ばかり・・。なのに、じっと本を見つめてお話に聞き入っていました。
身近に死を経験したことのないわが子にとっては、単なる、「葉っぱのお話」にすぎないのかも・・？　と思っていましたが、ポロポロと涙をこぼし「ぼくも死ぬの？」と抱きついてきました。
　あれから３年、二年生の夏休みにこの本を自分で読み、感想文をかいていました。そこには、「この本を読んで、ぼくの心がちょっぴり優しくなった気がします。フレディありがとう。」と書かれていました。小さな「命の物語」をしっかり感じ取っていたんだなぁ・・と嬉しくなりました。

いのちの旅−そうかぁって感じです。自分が無になるなんて，想像の範囲外ですね。でも，だから今が大切。いっぱい旅しなくちゃと思いたいです。もっと歳をとってから読めば，また違うのかもしれませんが，フレディの一番仲良しダニエルが木から離れた場面，そして，フレディが地面に引越した場面，平常心ではいられないです。とてもいい本ですが，子供には読んであげられません。

とても素敵なというか・・・命とか死を解りやすくそれでいて暗くならず、心に残る本です。私達のサークルで今年の5月に舞台で朗読をしました。皆さんからホントに良い内容だねと・・・！
私のパートはフレディが死ぬのが怖いよというところでした。
フレディのすごく不安な気持ちやダニエルがフレディに命とはと話すところ・・・私の心に深く残りました。そして最後の「また春がめぐってきました。」のところが大好きです。
子供たちもきちんと聞いてくれる一冊だと思います。

正直、小さなお子さんには読み聞かせてもよく分からないかもしれません。でも、幼稚園くらいになったら、分かってくれるかな？それでも、よく分からない。って、顔をしてたら、小学校くらいになったらもう一度、読んであげて欲しい絵本です。
特に、身近かな方が亡くなったりして、「死」について怖がっているお子さんにはそれとなく、読んであげて欲しいですね。
葉っぱのフレディとダニエルの会話は、「いのち」について、優しく語りかけてくれます。
ダニエルのような考えの持ち主が親しい友達にいたら、とっても素敵だなア。と、思います。

私は本とＣＤの両方ともお気に入りです。
何げない日常のなかにも、きずかないだけで、みていないだけで、命が生まれ死ぬことが繰り返している。生命の大切さ重さを子供も大人も再確認し、子供たちと話し合ってほしいと思います。
公園の木を指差してどこかにフレディがいるかな、こどもたちと自然を楽しむ時間が出来ました。
ＣＤでは森茂さんの暖かくおもみのある声が，泡だたしい私の心を癒してくれます。ゆったり大きな自然の中からたくさんのパワ-をもらって、母なる大地をめざしたいです。

　青々として生まれたばかりの一枚の葉っぱが、枯れて舞い落ちるまでの姿を追いながら、人生とは何かを考えさせられる哲学書的な一冊。
　息子にはちょっと長かったようです。（初めて読んだのが、確か２年前…）。中学１年生の国語の教科書に登場するのも納得。「長いね〜」が感想でした。
　でも、秋の葉っぱ拾いに出かけ、「ここにも葉っぱのフレディ！」と話しながら時間を過ごしたり、自然の美しさ、はかなさは常に日々の中で触れるように心がけています。この季節は本当に赤や黄色、紅葉（黄葉）の美しさが心に染み入ってきますよね。忙しいとつい余裕がありませんが、星の形をしたフレディの表紙を目にすると、自然に触れようと、いつも想起させられます。
　先週、息子は学校の帰りに、形の整った小さな黄色のメイプルリーフを２枚拾ってきてくれました。フレディのことを思い出したのかな？　心の温まるできごとでした。いつも妹をからかってばかりいる彼ですが、自然に触れる気持ちをまだ持ち続けてくれている、とちょっと嬉しくなりました。

　この絵本をはじめて読んだ時、今まで生きてきたことの意味とこれから生きていくことの意味が、自分の中でとてもすっきりと整理され、勇気が湧いてきました。私もいつか、葉っぱたちと同じように土に戻る日が来るのだから、次の世代のために心に残る言葉や行動をひとつでも残せたらいいなと思うようになりました。子供たちも、読んであげると静かに見入っています。
　併せて読む本として、日野原重明先生の「フレディから学んだこと」をお薦めします。作者レオ・バスカーリアのことが紹介されていますし、日野原先生の優しさとバイタリティーを感じる事が出来る素敵な本です。

「命って何？」、「死んでしまうってどういうこと？」
初めて肉親をなくした幼い甥の問いかけに答えてくれたのがこの本です。その美しい写真による描写は、生きとし生けるものへの深い愛情に満ちて、甥の答え難い問いに魂の部分で答えてくれました。幼い人たちから年齢の高い人たちまで、それぞれに語りかけてくれる本だと思います。

私達が、言葉にして、子ども達に伝えないといけないけれど、
なかなか上手に表現できないことを、伝えてくれえる絵本だと思います。