風来坊とはお坊さんの名前です。
修行はしない、お経も読まぬ、だけど木彫りは天下一品。こんなお坊さんですから、腹が減ると畑の物を盗んだりもします。でもちゃんとお礼に木彫りの仏像を置いていったりして、律儀で憎めない性格です。
さて、この風来坊が腹を空かせ、ある村に辿り着きます。見るとなにやら困った様子。『飯と酒を食わせてくれたら力をかしてしんぜようよう!』たいらげてから聞いてみると、30人の野武士が村で収穫した作物を奪いにくるとな。さあ!どうする風来坊!!
子供も大人も楽しめる、お勧めの絵本です。
最後のページで「おれは天下の風来坊!」と言いながら去っていくシーンが印象的です。修行はしない、お経も読まぬ、だけど木彫りは天下一品。腹ぺこだけど律儀な性格、かっこいいゼ風来坊!これだね!!