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きみとぼく(文溪堂)
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ジョン・バーニンガム、28歳でのデビュー作です。 力強い絵は主人公の生き方のようですね。 ガチョウのポッテリピョン夫婦のもとに生まれためすのボルカ。 なんと、羽なしだったのですね。 お母さんが羽を編んでくれますが、仲間からは相手にされず、 ついには、渡りの季節に置いてけぼりに。 でも、そこからがたくましいです。 必死に休む場所を探して、船倉にもぐりこんだところ、船が出港。 でも、良い出会いが、キュー植物園という場所に届けてくれます。 生き物たちの厳しさと温かさをそっと教えてくれる作品だと思います。 小学生くらいからでしょうか。
投稿日:2020/01/07
ジョン・バーニンガムの絵本ですが、ずいぶん力強い絵で印象的です。 ボルカは羽のないガチョウです。そのために家族が飛び立つ時に置き去りにされてしまいます。とても悲しい設定ですが、かわりに新しい出会いがあり、最後にはちゃんと暮らす場所を見つけることができます。 一応ハッピーエンドなので安心して読むことができますが、自然界の厳しさなど、切ない部分を力強い絵がカバーしている気がします。
投稿日:2013/06/14
大好きなジョン・バーニンガムの絵本ですが、この絵本はまだ読んだことがありませんでした。表紙見返しからとてもおしゃれ。馴染みの絵とちょっとテイストが違う気がしましたが、バーニンガムがたいへん若いときにつくられたということです。 人とは違うということで悲しみを感じてしまったガチョウのおはなし。「みにくいあひるのこ」をちょっと思い出しました。 家族がボルカを忘れてしまうというストーリーに、心が痛みましたが、後半からどんどん希望が見えてきて、ハッピーエンドを迎えます。キュー植物園のように、人との違いが気にならない場所ってとても貴重なんだなぁと感じます。 5歳の娘とよみましたが、この絵本は、もう少し大きい子にもオススメしたいと思います。自分の居場所が見つけられずに悩んでいる子も、「きっと新しい出会いによって素晴らしい未来がある」と勇気づけられるのではと思います。
投稿日:2013/02/28
大好きなジョン・バーニンガムさんのいつものような絵本と思ったら、少し違っていました。ストーリーは他の方が紹介しておられるとおりです。 私も、みんなに忘れられているボルカのシーンは本当にせつなくなりました。そして、それが、両親には気づかれていないことにも・・・。両親は生きることに対して一生懸命なので、責められない・・・そこがまた辛かったですね。 だからこそ、どんなに他と違っていても、無条件に受け入れてくれたクロムビー号の仲間や、キュー植物園のガチョウたちの心が温かく感じられました。 私も自分と「違う」人をこうやって受け入れられるかな〜。「違い」=「個性」としてあたりまえに認められるような自分でありたいです。相手からすれば、私のほうが「違う」人だろうし。 お互い認めあえる社会になるといいな。 最後に訳者木島始さんの「あとがき」があるのですが、これもなかなか味わい深かったですよ。
投稿日:2006/02/26
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