「じーっとじーっと」 ママの声

「まちじゅうのひとがおとうふを買いに行っちゃったみたい」
『わたし』の気持がとてもよく伝わる表現で気に入っています。
ぼろぼろになっていくもこちゃんが『わたし』にとっては
どんどん大切な存在になっていくのだろうなぁとちょっぴり羨ましく思えました。

ライナスの毛布？
いろんなおもちゃがあってもこれは特別！っていうおもちゃありますよね。
大事な大事な・・・・
たぶん大人には分らない気持ちがいっぱい詰まってる大事なお友達。

弟ができた寂しさも全部受け止めてくれる大事な友達。

いつも同じように笑ってくれる『ぬいぐるみのモコちゃん』

なんとなくせつなくなるお話でした。

せつなくなったのは母親だからでしょうか・・・・？
11歳の娘は小さい頃とはまた違った意味で『もこちゃん』が必要になっているようです。
なにもかも受け入れてくれる『もこちゃん』がどの子にもいて欲しいなぁと思います。

小さい子はどんな風にかんじるのでしょうか？
機会があれば読んでみたい１冊です。

女の子の大切なくまのぬいぐるみ。女の子はお母さんが赤ちゃんにつきっきりなのでくまさんといつも遊んでいます。いつでもいっしょです。でも、くまさんはなにもはなしません。女の子はおこってくまさんを投げたりたたいたり・・。くまさんはぼろぼろになったのでお母さんはくまさんをすてちゃった。女の子は必死でくまさんを捜したの。見つかったときの女の子のうれしかった気持ちとっても伝わってきました。くまさんもとってもうれしそうでした。じ〜んときたお話しでした。

ぼろぼろだけど、きたないけど、大切なもの。あったあった。いつもそばにいたお人形。心の秘密こっそりうちあけたりして、お母さんには内緒でも、そっといえたりして。やつあたりも、わかるわかる。大好きだから自分をそのままみせちゃうのかもなぁ。大人が読むと小さいころの自分をそっと探せるかも。現役、子供真っ只中の娘は、しんみり、「わかるわかる」「おんなじだね」。みんなの心にありそうなことが優しく形に表れた本です。