優しいタッチの林明子さんの力量発揮、赤ちゃんスケッチがとても素敵です。
何のことはない、被りの服を着る赤ちゃん。
でもね、うまく手足や頭が出なくて苦労するんです。
その懸命な姿が愛らしいですね。
一つ一つできるたびに満面の笑み。
これぞ無垢の幸せの表情です。
語りかけるような文章もお母さんのトーンです。
我が家の次男は小5の現在でも、ランドセルを背負うのに
一方の肩に引っ掛けたあと、もう一方にかけるために
なぜかぐるぐると回ります。
その度にいつもこの絵本を思い出します。
そういえば、我が子たちも赤ちゃんのころ、
服を着る時、頭を出す段で「いないいないばあ」を
していたような・・・。
赤ちゃん絵本は卒業ね、とは言わずに、
もうティーンエイジャーの子育て中のお母さんも、
この絵本で初心を思い出してほしいですね。