セーターになることを夢見てる赤い毛糸玉くんのお話です。
せっかくセーターを編もうという人のもとに買われたのに、一玉だけ余ってしまいます。結局、手袋になりますが、紆余曲折を経て違う形で夢は叶います。
このお話を、どう解釈したらいいのか、まだ結論が出ません。
夢を最後まであきらめないでいれば、きっとかなう・・と捉えるべきなのか、
与えられた運命を受容していけば、いつか運が向くこともある。という風に考えるべきなのか。
どちらにしろ、毛糸玉という主人公の性質上どうしても運命が受動的になってしまうのです。人間の人生と重ね合わせてしまうとちょっと違うなーと思ってしまいました。
でも、思い通りにならない時どのようにするべきなのか、というヒントにはなるような気がして、難しい時期に差し掛かり、これから順風満帆なことばかりじゃないだろう子供たちに、ぜひ読ませたいなと思いました。
字も小さいですし可愛い絵に反して、高学年向けの内容だと思いました。