冬がやってくる季節になると毎年読みたくなる絵本です。
冬になると冬眠してしまうヤマネは冬というものを知りません。
ところが、小さなヤマネの双子ちゃんは冬眠中に目が覚めてしまい・・・
もしもの時のためのお母さんの手紙、マフラー、そして刺繍ネズミさんへのフォロー、お母さんの双子ちゃんへの愛情が感じられました。
生まれて初めて見る雪は、ブローチのようで、レースのようで・・・
その魔法がかかったような雪景色の描写が素敵で、あんびるやすこさんの優しい挿絵と共に、双子ちゃんと幸せな時間を過ごしている気持ちになりました。
双子ちゃんのセリフも対比が効いていて、リズムがあって読みやすかったです。
そして、最後の刺繍ネズミさんのプレゼントは本当に素敵!
目覚める春が待ち遠しくなる、冬のはじまりのお話です。