可愛い表紙と、のんびりした展開にすっかりだまされました。
ラストのどんでん返しにびっくり。
・・・と言っても、怖い本ではありませんから、ご安心ください。
深みのある面白さがあります。
一度読み終えた後、もう一度最初に戻って読み返すと、
また、新たな発見があります。
あまり書くとネタバレになってしまいますが、
本を閉じた後、しばらく考え込んでしまいました。
胡蝶の夢、でしたっけ。
蝶になる夢を見て、目覚めた時、
自分が蝶になる夢を見ていたのか、それとも
今、人間になっている夢を見ている蝶なのかわからなくなってしまった。
そんな、面白さがあります。
もちろん、小さな子どもにとっては、単純に絵かき歌が楽しめる絵本です。
クレヨンを持って描いてみたくなる、可愛い絵ばかりです。
でもいつか大人になったら、この絵本に隠された、一味違った楽しさがわかるはずです。