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花さき山」 みんなの声

花さき山 作:斎藤 隆介
絵:滝平 二郎
出版社:岩崎書店 岩崎書店の特集ページがあります!
税込価格:\1,430
発行日:1969年
ISBN:9784265908202
評価スコア 4.63
評価ランキング 3,460
みんなの声 総数 103
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103件見つかりました

  • 話をする時間が必要

    • こりえ♪さん
    • 30代
    • ママ
    • 神奈川県
    • 女の子2歳

    誰かのために辛抱すると咲く花。
    そんな花でうめつくされたのが「花さき山」です。

    目に涙をためて我慢する双子の兄の姿に、正直何故我慢しなければならないのか疑問に感じました。
    子どもはまだこんな幼い乳飲み子のうちは甘えるのはごく当たり前のことだし、それを受け入れるのは母としてこれも当たり前のこと。
    こういう考えは、時代が変わったからでしょうか。
    上の子ばかりが我慢をしなければならないように思える流れも、上の子へ我慢の押し付けをしているように勘違いされる可能性もあります。

    人を思いやる心で花が咲くというお話自体はとっても素敵に思います。
    自分の心に花を咲かせることによって、他人の幸せも自分の幸せのように感じることができるでしょう。
    ただ、辛抱=優しさ、思いやりでは決してないと思うのです。

    子どもに読み聞かせをすときには、何をどう感じたか、この花はどういうものなのか、何故花は咲くのかなど、しっかりと話をする時間が必要だと感じました。

    投稿日:2009/06/04

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    1
  • 怖そうな昔話?なんて敬遠しないでください。
    この絵と文章でないと伝わらない、静かな美しい世界があります。

    私も、子どもが怖がるかな?と思いつつ
    たまにはこんな本も、と一応読み聞かせてみたら・・・
    上の子がじーっと聞き入り「もう一回読んで」が2回、
    我が家の本棚に収まることになった本です。

    山姥の方言交じりの語り口は優しく、心地よく
    土に水がしみ込むように心に届きます。
    誰かを思って我慢したとき、花さき山に人知れず花が開く・・・。

    誰かを思って我慢する、なんて
    自分の子どもにはあまりさせたくない。
    だって人生損しちゃいそうじゃない。
    我儘って言ってみるもんだよね、絶対聞いてくれる人っているんだよ。
    そんな話を聞いて苦笑いしたこともあります。
    今の時代、大人だって自分を守ることで精一杯。
    だけど。

    まだ小さな子どもが、
    誰かに強要されたわけでもなく
    見返りを期待しての行動でもなく
    自分の大切な人(この本ではお母さんですね)を悲しませないために踏ん張っていることがある。
    私も気付かないところで、そんな健気さに助けてもらっているかもしれません。
    そんな透明な優しい気持ちが集まれば、きっと世界は本当に美しくなる。

    我が家の、ちょろちょろしてばかりいる上の子も
    私のために我慢していることがあるのでしょう。
    また昔話だからこそ、あまり現実味が強すぎず
    すんなり世界に入って行けたようです。

    個人的には、死んでしまう八郎の話などは、自己犠牲すぎてちょっと・・・と思ったりもしましたが(本を読んでいたら違うかも)、
    子どもにも大人にもおすすめです。

    投稿日:2009/02/17

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    1
  • 嫌いだよ・・・、でしたが。

     6歳孫娘に、半年前ぐらいに与えたときの言葉。
     「おじいちゃん、この絵本嫌いだよ」でした。
     絵本読みの感想でこれまでにも、「つまんない」位はあったかもしれませんが、これほどはっきりと拒否反応を示したのは初めてでしたので少々驚きました。

     しかし、最近、「モチモチの木」に惹かれ、同じ作者と分かったこともあってか、またはこの間の孫娘の「こころの成長」があったのか、逆に気になる一冊になったようで、読みの注文がかかるようになりました。

     作者も後書きで書かれていますが、誰か、何か、のために、幼子が必死に耐えている「けなげさ」を感じるとき、うまく言葉に表せないけれど、こころの中では「偉いね。頑張れ。」などと励ましていることがあります。
     そんな私(たち)の思いが、「花さき山に花が咲く」というこの絵本を通して、孫娘(こども)の心の中にもし届いたとすれば、とても嬉しいことですね。

    投稿日:2008/11/11

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  • お気に入り

    • ミトミさん
    • 30代
    • ママ
    • 岐阜県
    • 女の子9歳、女の子7歳、男の子0歳

    長女の保育園の時からのお気に入りの本です。

    文章に少し特徴があるので、はじめて読むときは、
    なかなかうまく読めませんでした。
    でもなれてくると、感情や言葉の強弱などを付けて、楽しく読めます。

    長女は何回も読んでいるので、今では私より表現の仕方がうまいです。
    長女が次女にこの本を読んであげている時は、
    私も聞き入ってしまうほどです。
    この本をきっかけに長女は本が好きになりました。

    やはり長女の一番のお気に入りは、花さき山一面に咲く花のページ。
    その花の色合いがとてもきれいです。

    そしてこの本を読んだあと、長女は自分が優しいことをすると
    「あ、今花さき山に私の花さいたかな〜?」と
    咲く花を思い浮かべています。

    投稿日:2008/09/16

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    1
  • 花の意味

    • ニコラウスさん
    • 30代
    • ママ
    • 長野県
    • 女の子2歳、男の子0歳

    語り部は、おそろしい容姿のばば。でも、この世で本当におそろしいのは、ばばではない。人間の私利私欲。
    大人が読めば、心の奥底に眠らせてしまった大切な気持ちをはっきりと思い出させてくれる。
    子どもが読めば、心の奥底に、大切な気持ちの種が宿る。
    この本が世に送り出された時、花さき山にどんなに大きな花が咲いたことだろう。

    花は草冠に化けると書くが、美しい魂は美しい花に化け、美しい本は、美しい心に化けることをこの本が教えてくれた。

    2才の娘に弟が生まれた時、保育園の園長先生から娘に贈っていただき、私自身小さい時から知っていた本でしたが、更に思い入れが強くなりました。

    投稿日:2007/07/07

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    1
  • 受け取り方をかえてみたら・・・

     「テレビ絵本」でこの本の存在を知りました。

     最初見たときは、正直苦手なイラストだったので流しながら・・・という感じでした。お恥ずかしい話、小さい時からこのてのイラストが苦手で・・・なんか怖いというイメージを持っていました。

     ところがある一場面を目にしてからついつい話も聞くように・・・。

     画面には色とりどりの綺麗な花がたくさん咲いていました。そしてその花は、誰かが誰かのために我慢したことによって咲くという・・・。

     最初、違うんじゃないかって思いました。双子の兄が自分は兄だということでおっぱいを飲みたいのを我慢する。そうすることで花は咲く。ナゼ我慢?? そう思いながらもこの話が入るたびに見入っていました。

     そして・・・「我慢」というより「思いやり」ということを伝えたいのだと思うように。『思いやりと我慢は紙一重なのかも。「我慢する」という言葉の前に、そこに「相手を思って」という言葉をつけてみると、それは「思いやり」になる。』

     この歳になってこういうことを考える機会ってなくなってました。この本に出会って久しぶりに考えました。新鮮な気持ち。絵本によって「考える」なんて。

     この本はぜひ手元に置きたいと思います。うちの子にはまだ早いけど、理解が出来るようになったとき感じてくれればいいと思います。

     良い本に出会いました。

    投稿日:2006/03/31

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  • やさしくなれる一冊

    • フワワさん
    • 20代
    • その他の方
    • 愛知県

    ふもとの村の人間が誰かの為に辛抱してひとついいことをするごとに花さき山という山に一本ずつ花が咲くというお話。
    私が小学校の時に教科書で知り、暗記してしまうほど大好きになったお話です。
    花さき山に住む山姥がその山に来た娘に聞かせる語り口調でかかれており、とても読みやすく、読むうちにやさしい気持ちになって自分もいい事をして花を咲かせたいなと思わせてくれるはずです。

    投稿日:2002/04/24

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  • ステキな絵本

    山姥が出てくるので、怖いお話かと思っていましたが、とてもステキな絵本でした。
    誰かのために我慢したり、親切にするとき、感謝とかお礼を求めているわけではないけど、どこかでちょっと期待してしまいます。
    ですが、目に見えて報われなくても、自分が親切にしたことで、どこかで美しい花が咲いているかもしれないと思えるだけで、心が満たされる気持ちが伝わってきました。

    投稿日:2024/01/22

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  • 小学生の頃に出会い、他の絵本とは明らかに違う大きなインパクトを感じた絵本です。小学生の頃はこの切り絵の雰囲気が少し怖くて、でも恐る恐る何度も図書室で読んでいた記憶があります。子ども心に感じるところがあったのでしょう。

    そろそろ内容を理解できる年齢かなと、6歳の娘にもあらためて読んでみましたが、今の時代にこの内容はどうなのかと疑問に思うところもありました。我慢や自己犠牲が美徳とされてきた時代は昔のことで、この絵本は昔話として読むに留めるのがいいような気がしました。

    小さな子どもが我慢するエピソードは、感動というよりはかわいそうという気持ちしかなく、母親だったら無理やりにでも両方を平等に育てるのになと、納得がいかない思いにもなりました。

    ただ、物語のせつない美しさ、切り絵の美しさは名作絵本としての風格を感じます。娘も「お花がきれいにさいてるところがよかった」と話していたので、解釈を間違えなければとても素晴らしい作品だと思います。我慢=優しさではないことを注意して読む必要はあるかと思います。

    投稿日:2021/08/01

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  • 善い行いはきっと誰かが見ている。

    • ぼんぬさん
    • 40代
    • ママ
    • 北海道
    • 女の子4歳

    山菜を取りに行って、山ンばに出会ったあや。1つ優しいことをすると1つ美しい花がひとつ咲くという花さき山。きっと兄弟姉妹のいるお子さんの中には、子どもながらに様々な我慢をしたり、逆に兄弟を想って優しいことをしてくれたり。日々の善い行いは必ずどこかで誰かが見ていて、評価してくれているんだと伝えてくれているのではないでしょうか。

    投稿日:2020/08/02

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