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忘れないよリトル・ジョッシュ」 みんなの声

忘れないよリトル・ジョッシュ 作:マイケル・モーパーゴ
絵:牧野 鈴子
訳:渋谷 弘子
出版社:文研出版 文研出版の特集ページがあります!
税込価格:\1,430
発行日:2010年12月
ISBN:9784580821125
評価スコア 4.25
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みんなの声 総数 3
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  • 口蹄疫の地獄

    原作が出されたのは2001年ですが、口蹄疫に見舞われた農場の話はあまりにも今日の日本が脅かされている問題と近すぎて、その恐ろしさと口蹄疫に家畜を失わなければならない農場の苦しみが痛いほど実感される物語です。
    口蹄疫、鳥インフルエンザ。
    その感染は防ぎようのない、見えない悪魔のようです。
    農場の娘ベッキーは、生まれた子ヒツジにリトル・ジョッシュと名前をつけ、とても可愛がっていました。
    イギリスの遠い地に口蹄疫が出て、不安におののく両親。
    危惧していた感染が現実のものとなったとき、家庭はパニックに襲われます。
    自分が口蹄疫を持ちこんだと罪悪感に打ちのめされるベッキー。
    気丈に家畜たちを頬むった後、父親は心を壊してしまいます。
    口蹄疫、うつ病、フィクションではあるけれど、他人事に思えない問題を鋭く描いています。
    モーパーゴが実体験した口蹄疫を題材にしているからでしょうか。
    フィクションでありながらとても生々しいので、とても怖い話でもあります。
    目に見えない悪魔に脅かされている現代社会。
    多分、口蹄疫被害にあった農家にあっては祈るしかないのでしょうが、ただ消費者としての問題意識ではなく社会問題として意識しなければいけないと思いますし、子どもたちとともに意識するためには解説書より、このようなフィクションがとても重要だと思います。

    モーパーゴは、この悲惨な話をこれからへの希望で締めくくっています。
    灯りの見えない物語では、子どもたちにとってつらいだけです。

    投稿日:2011/02/14

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  • 何を得て生きて行くのか

    今年の夏の課題図書だったと思いますが、読み始めて主人公の少女が13歳、厳格な母親との間に心理的な隔たりを感じているということがあり、中学年よりは高学年もしくは主人公と同じ年齢の中一ぐらいが心理的な面でも共感しやすいのではと思ったのが第一印象です。

    作者名を見るとマイケル・モーパーゴ。『モーツァルトはおことわり』を読んだことがあります。社会的な問題を描く作家という印象でした。

    題名と表紙から飼っている子羊との間に何かがあるということは予測できます。

    口蹄疫がイギリスに少しずつ影響が出始めて、最初対岸の火事であったのが、ほんの3キロの農場までやってきたということで緊迫感を増していくのを感じました。

    宮崎県でも口蹄疫の問題があったことを思い出しますが、流通が盛んな時代に起きた食料に関わる問題ということでは、私はどうしても今の放射能汚染のことが頭をよぎりました。

    何かあった時に深まる家族の絆。

    深い悲しみ、理不尽なことがあっても、私たちは毎日生きているし生きていくしかない。

    口蹄疫のことは身近に起らなくても、これから先誰の身にも理不尽でやりきれないことは起こり得る。

    そう考えた時に、分岐点に何を思いそこから何を得て生きていくのかを考えさせられました。

    投稿日:2011/10/25

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  • 2001年イギリスの口蹄疫被害

    • レイラさん
    • 40代
    • ママ
    • 兵庫県
    • 男の子17歳、男の子15歳

    2011年度読書感想文全国コンクール中学年の部課題図書。
    原題は『Out of the Ashes』。
    灰、遺骸などを意味する「Ashes」に込められた想いも大事にしたいです。
    イギリスの農場を襲った2001年の口蹄疫被害。
    その様子を身近に体験した少女ベッキーの日記という形で進むフィクション。
    しっかりとした取材と作者の体験に基づくノンフィクションのような構成なので、
    確かに緊迫感のある文章になっています。
    農場に住むベッキーは初めて自分ひとりで子羊の出産を手伝います。
    生まれた子羊に「リトル・ジョッシュ」と名付け、育てますが、
    口蹄疫がベッキーの農場にも発生します。
    全ての家畜を殺処分しなければならない事実を、ベッキーの家族は受け入れます。
    目に見えないウィルス。
    家族それぞれの想いが交錯します。
    昨年日本でも口蹄疫は発生したので、多少なりとも現実としてとらえることができそうです。
    何か困難に直面した時の対処法も学びたいです。
    このような状況では、子どもたちは無力感を感じがちですが、
    ベッキーのように日記というような形で文章にすることで救われることもある、
    ということもそっと教えてくれているようにも感じました。
    『世界で一番の贈りもの』など、実際の出来事を取材した作品が多い、
    モーパーゴの作品、
    あらためてもう少し読んでみたいと思いました。

    投稿日:2011/06/14

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