新刊
きみとぼく

きみとぼく(文溪堂)

谷口智則さん最新刊 全然違う「きみ」と「ぼく」の物語

死を食べる自信を持っておすすめしたい みんなの声

死を食べる 写真:宮崎 学
出版社:偕成社 偕成社の特集ページがあります!
税込価格:\1,980
発行日:2002年03月
ISBN:9784035262206
評価スコア 4
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  • 衝撃的な一冊

    ”Animals’ Eyes(アニマルアイズ)”という、
    動物の目で環境を見るシリーズ全5巻のうちの2巻目になります。
    全国学校図書館協議会選定、学校図書館出版賞受賞。

    本のタイトルからして、ちょっとドキッとさせられますよね。
    この本では、さまざまな生き物の死がたくさん出てきます。
    著者はプロのカメラマン。だから、生き物たちの遺体写真が載っています。
    しかも、ただ遺体写真を羅列しているわけではありません。
    時間の経過と共に、その遺体がどうなっていくのか観察記録になっていたりします。

    そんな写真なんて見たくないですか?気持ち悪いですか?汚いですか?
    でも、少し考えてみて下さい。私達が普段食べている食卓には、
    さまざまな動物のお肉が並べられていませんか?
    そう、私達はさまざまな”動物の死”をおいしそうに食べているのです。

    自然界で亡くなった生き物たちは、自然界で生きている生き物たちによって
    分解され、腐っていきます。みんな、死を食べています。
    死は食べられることで、他の生き物の命に変わっていきます。
    死が命を繋いでいるのです。

    この本を図書館で見つけた時、正直言って息子に見せて良いか迷いました。
    かなりグロい写真もありましたので。
    でも男の子だからでしょうか、すごく見たがったんですね。

    ”死んだらどうなる?”は、子供の頃、誰もが一度は疑問に思うこと。
    人間だって死を食べている。動物も死を食べている。
    目に見えない小さな生き物も死を食べている。
    死を食べているから、自分達は生きているんだよ。

    そういうことを説明しながらページを進めたのですが、
    息子にとってはとても興味深い話だったようです。
    一人でもパラパラめくって何度も本を見返していました。

    さまざまな生き物の死が、さまざまな生き物の命を繋いでいること。
    子供から大人までハッとさせられる、衝撃的な一冊だと思います。

    投稿日:2011/02/01

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