「ききゅうにのったこねこ」 みんなの声

絵がシンプルで、美しく、素敵な絵本でした。冒頭、ネズミに追いかけられてばかりの1匹のネコが、ネズミのいない国へいこうと、気球にのります。いきなり意外なストーリーｎ始まりですが、落ち着いた絵に、言葉も洗練されていて、ネコと一緒に、気球に乗って旅している気分になります。

ねずみに追われてばかりいた一匹のこねこは、ネズミのいないところに行くんだと、気球に飛び乗りました。
この行動もかなり勇気のいる行動だと思います。
色々な所に行きます。
様々な場面に出くわします。
絵も、カラーになったりモノクロになったり、その場面場面で、こねこの動きや表情にも変化があり、その結末が気になって仕方がありません。
「ぼくはいまどこにいるの？」
なんども尋ねる場面がありますが、それぞれの場面での受け答えもなかなか面白いと思いました。

ある日こねこはききゅうに乗って旅に出ました。
ねずみのいない高い木のある空気のきれいな森を探す旅に…。

こんな風に高い場所から自分の居場所を探せたらどんなにいいでしょう。

こねこが探していた場所はありました。そしてそこには自分を必要としてくれる存在がありました。

いくら空の上からでもどんなものがあるのか、だれがいるのか、降りてみないとわかりません。

ききゅうに乗るのと、ききゅうから降りるのは、どちらが勇気のいることなんだろうか…
自分が求める場所はどんなところなんだろうか…

新天地を目指して、私もききゅうにのって遠くへ旅したい気持ちになりました。

誰だって今の生活から逃げ出して、新しい世界に行ってみたいと思うでしょう。
気球に乗ってゆっくりと移動していると、いろんな場所があるんだと気が付きます。
いろんな人たち動物と出会って、視野が広がっていきます。
そして、自分の居場所を見つけます。
これから色んな出会いのある子どもたちにぴったりの絵本です。

描写の美しさや、絵の美しさを子どもたちに感じてもらいたいです。

「気球に乗って、旅をする」ということは、誰もが憧れることでしょう。
きっと、のんびり・ふわふわとしたイメージで・・・

ところが、この絵本のこねこは、気球に乗って冒険ともいえるような経験をしていましたね。
めまぐるしく変わる場面をお追いかけているうちに、あっという間に読み終わっていました。

こねこは、ねずみに追いかけられてばかりいたので、気球に飛び乗りま

した。色々なことを体験しましたが、不安ななかに飛び降りた場所に別

のこねこがいました。自分の希望通りの森にも住めれたし、一緒に暮ら

せるお友達にも恵まれて読んでいてもハッピーエンドに幸せになれまし

た。やっぱり環境は自分でかえれると思いました。こねこの勇気にエー

ルを送りたいと思います。