食べ物がなくなってしまったウサギは、寒い雪が降る中食べ物を探しに出かけます。
二つ見つけたカブのうち一つだけは食べ、もう一つはロバの家へと持って行きます。
そしてロバはヤギへ。ヤギはシカへ。シカはウサギへ。とカブが周り、最後にはウサギの元へと戻ってくるお話です。
ここで重要なのが、みんながみんな『気づかい』からカブを持って行ってあげてる所です。
文中に「ゆきが こんなにふって、とても さむい。ろばさんは、きっと たべものが ないでしょう。」とあります。
自分が寒くて大変な想いをしても、誰かを『気づかう心』が自然と読む人にも伝わる、温かみに溢れたお話です。
2歳の息子がお友達におもちゃを貸してあげれなくて喧嘩になる事がありましたが、「しんせつなウサギさんみたく、お友達に一つ貸してあげようか。」と声をかけると、絵本を思い出したのか、快く貸してあげれるようになりましたよ。