新刊
そうじきの なかの ボンボン

そうじきの なかの ボンボン(フレーベル館)

世界にはまだ、誰も知らない不思議とすてきでいっぱい!

  • かわいい
  • 学べる

新・今昔物語絵本 鬼のかいぎ」 ママの声

新・今昔物語絵本 鬼のかいぎ 作:立松 和平
絵:よしなが こうたく
出版社:好学社 好学社の特集ページがあります!
税込価格:\1,650
発行日:2018年03月20日
ISBN:9784769023364
評価スコア 4.67
評価ランキング 2,473
みんなの声 総数 8
  • この絵本のレビューを書く

立場で選ぶ

並び替え

3件見つかりました

最初のページ 前の10件 1 次の10件 最後のページ
  •  「でんせつのきょだいあんまんをはこべ」で話題のよしながこうたく先生の迫力ある絵に期待し、読みました。

     「今昔物語集」の説話を種に書かれたこの作品は立松和平さんらしい作品だと唸りました。
     これが遺作になったとは、残念です。

     昨年度の小学校の「卒業おめでとうのお話会」で、最後に司馬遼太郎の「二十一世紀に生きる君たちへ」を紹介しました。
     彼もまた、昔も今も変わらないことは“全ての生き物は自然に依存しつつ生きている”こと。
     “人間も自然によって生かされてきた”こと。
     先人は、“自然を畏れ、その力を崇め、自分たちの上にあるものとして身を慎しんできた”こと。
     等々、力強く筆で訴えています。
     
     こちらの作品を読み、絵本の形でも、こんなに子どもたちに切々とメッセージを語りかけられるのかと感動しました。
     
     今では想像もつかないほどの大きな木が、その木の陰になる村の稲作の生育の邪魔になると切られていまいました。
     人間の生活は潤ったかに見えましたが、都のはずれの森の鬼たちが怒り出し会議を開きました。
     
     この鬼たちの姿・様子は迫力のある絵で恐ろしいのですが、彼らの下した決断のなんと賢く寛容な事か。
     彼らのなんとも可愛いらしく愉快な人間への警告とも言える働きかけに小さな読者さんは喜ぶことでしょう。
     人間たちは気づき、大木へ謝りお祓いをします。

     ここで本来は“めでたし めでたし”なのでしょうが、立松作品は自然への畏れが薄くなった現代の私たちへのダイレクトなメッセージをもって、お話を閉じています。

     司馬さんのいうとおり、“人間は決して愚かではない。自然に対し、いばりかえっていた時代は、二十一世紀に近づくにつれて、終わって行くに違いない”というあくまでも人間を信じた気持ちを裏切りたくないものです。

     高学年にお薦めだと思います。

    投稿日:2011/10/24

    参考になりました
    感謝
    3
  • 非科学的な視点について考えさせられました

    環境破壊について考えさせられる良いお話だったと思います。
    絵本の内容自体は非科学的な内容ですが、「非科学的な視点を不必要なものとして切り捨てる考え方はどうなのだろう」と考えさせられました。興味深いお話でした。

    投稿日:2022/10/31

    参考になりました
    感謝
    0
  • 重いテーマをユニークに

    絵が迫力ありますね。
    どんな鬼にお話かと思ったら、環境破壊をする人間と、それを知らせようとする心優しき百鬼のお話でした。
    普通の昔話のように、めでたしでは終わらない、現代を生きる人間達への想いを描いて終わります。一見ユニークなお話ですが、自然への想いが詰まった作品でした。

    投稿日:2018/04/07

    参考になりました
    感謝
    0

3件見つかりました

最初のページ 前の10件 1 次の10件 最後のページ

※参考になりましたボタンのご利用にはメンバー登録が必要です。

この作品にレビューを投稿された方は、こんな作品にも投稿しています

はらぺこあおむし / しろくまちゃんのほっとけーき / おやすみなさい おつきさま / おつきさまこんばんは / きんぎょがにげた / もこ もこもこ / しょうぼうじどうしゃじぷた / がたん ごとん がたん ごとん / ぴょーん / まるまるまるのほん

絵本の人気検索キーワード

ぐりとぐら /  はらぺこあおむし /  バムとケロ /  こびとづかん /  はじめてのおつかい /  そらまめくん /  谷川俊太郎 /  ちいさなちいさな王様 /  いないいないばあ /  いやいやえん /  スイミー /  飛び出す絵本

出版社おすすめ

  • はるのおくりもの
    はるのおくりもの
    出版社:日本標準 日本標準の特集ページがあります!
    雪を見たいカエルと見せてあげたいキツネとウサギ。心あたたまるお話を美しい四季の絵にのせてお届けします


絵本ナビ編集長『はじめての絵本 赤ちゃんから大人まで』2月24日発売!

みんなの声(8人)

絵本の評価(4.67)

何歳のお子さんに読んだ?


全ページためしよみ
年齢別絵本セット