図書館にあこがれていた少年時代、BM(移動図書館:ブックモービル)は何よりあこがれの乗りものでした。
なにしろ図書館が出張営業するのですから。
子どもたちやお母さん方や、あまり図書館に来られない人、図書館に来るのには便利の悪い人たちの所へ自分から訪ねていく姿は図書館奉仕の最先端と思っていました。
この絵本はBMを題材にしていますが、本当はこんなじゃないですよ。
それでもこのおっちゃんのはちゃめちゃと乗りあわせた子ども(?)のいい加減さは楽しいし、図書館のサービス精神を充分に伝えてくれていてうれしく思いました。
大草原を走るBMを運転してみたいな。
牛を相手に読み聞かせしてみたいな。
子どもたちや、ご老人達や、地域の方ともっとふれあいたいな。
図書館の理想論のところで見事な絵本でした。
子どもをひっぱりまわして良いのか(?)と思っていた疑問も最後に解決してくれましたしね。