きみとぼく(文溪堂)
谷口智則さん最新刊 全然違う「きみ」と「ぼく」の物語
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継母とその連れ子の姉にいじめられる・・・という設定は ありがちな感じでラストも勧善懲悪。 お決まりと言えばそうなんですけど途中の展開が新鮮で娘は真剣にお話を聞いてくれてました。 アンナが出あう12の月の神様たちがすてきだなあと思います。 8歳の娘もカラフルでいろんな姿をした12人の神様を楽しそうに眺めています。 わたりむつこさんの『こよみともだち』を思い出しました。 この物語では12月と1月3月しか登場しなかったんだけど 他の月だったらどんなことをしてくれるのかなあ??と娘と話しながら読みました。
投稿日:2011/03/01
これって、マルシャークの「12の月のものがたり」だと言えば、どなたでもすぐわかるのではないでしょうか。 内容はまったく同じなのですが、主人公の少女の名前は、マルシャーク版でも“アンナ”だったかしら…? このように誰でもよく知っているお話に、『あざみ姫』のエリザベス・ハーバーさんがとても美しい絵をつけています。 意地悪な継母と姉が、12の月たちに懲らしめられるシーンなどはかなり厳しい様子をさらっと描いていて、なんだか小気味いい。 冬の厳しさ、春のあたたかさが静かに感じられるとてもステキなお話です。
投稿日:2009/08/31
訳がなかがわちひろさん、絵が「あざみ姫」と同じだということで読んでみました。 「森は生きている」や「十二の月たち」と同じお話ということで、読み始めて息子も「あっこれ、あれだ。十二の月が出てくるやつ」とわかったようでした。 わかったようでしたが、途中で昼間の疲れから眠ってしまいました。 絵が繊細で美しくて私好みです。 二人で行けば二人分もらえるからという強欲なお母さんの言葉につい笑ってしまいました。 このお話では花はすみれですが、まつゆき草だったりと話によって違いますね。 出久根さんの絵は幻想的でしたが、こちらの方はメルヘンチックと絵によっても雰囲気が変わるものだなあと思いました。
投稿日:2009/07/20
12月のある日、まま母と姉さんに言われて、 森にすみれの花を探しに行ったアンナ。 (朝から晩まで働かされ、いじわるばかりされていた) 森のなかをさまよううち、火を囲んで12人の人がいすに すわっていた。十二の月だった。「今は私がおさめる月なので 大きいいすにすわっている」と12月が言う。 願いを聞いてくれて、三つずついすをずれ、3月が大きいいす にすわると、そよ風が吹き、雪が解け、野原いちめんすみれが 咲いた。アンナはエプロンいっぱいにすみれを摘み、 急いで家に帰る途中、冬に戻った。 よくばりな、まま母と姉さんは、その話を聞き、 森へ行ったっきり帰っては来なかった・・というお話です。 神話のような話に、パステル調の、ほんわかした絵が ピッタリです。森の動物達が所々小さく登場するのも かわいい。 火を囲んで十二の月がいすにすわっている絵が、 子供は印象的だったようで、「不思議な形してる人だね」 と言っていました。
投稿日:2005/02/11
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