まず表紙に惹かれました。
真っ赤なハートが薄っすらと見え、ピンクのハート型の葉っぱが舞っています。
『恋するひと』のピンクの文字。
これだけで雰囲気がわかりますね。
エルネストは女の子をからかうのが大好き。
特にサロメを。
サロメのお母さんは、「もしかしたら サロメに 恋してるんじゃないかしら?」と言います。
教室中のみんなが「恋ってなに?」と討論します。
「恋は おとぎの国の ものなの?」
「さびしいから 恋をするの?」
稲妻や炎に例えたり、雷や嵐や雨に例えたり・・・
子どものストレートな言葉で、あらためて恋って素敵だなぁと思いました。
そして、どんどん大人っぽい発言になっていってドキッとします。
でも現実、恋するエルネストは・・・
そうだよね、とぷぷっと笑ってしまいます。
フランスの絵本らしい展開で、訳者はうちだややこさん。
おしゃれな訳で、この絵本の絵とぴったり合っています。
どちらかというと大人向けかしら。
恋する人に贈るといいですね。