作者のデビュー作です。
他の作品と随分と印象が違いますが、これはこれでとても素敵でした。
「ふわふわくんとアルフレッド」(作:ドロシー・マリノ)を読んだ時も、あれ?っと、思ったのですが、
海外では当たり前に男の子も、マイ・くまさんを持っているものなのかしら〜。
うちの下の子が、かわいいモノ好きで、よくテディ・ベア展とか連れて行かされるんですが、
テディ・ベアって言ってもいろいろなクマがいて、決まった形がなかったりするので、
欧米社会では、子どもが小さい時には、マイくまさん(テディ)が一体プレゼントされて、それが最初の友達になることが多いのかな〜。
だから、欧米の小さい子向けの絵本には「くまさん」が出てくるものが多いのかな〜。
とか…。この絵本を読んでいたら、ますます、そこのところが気になってきました。知っている方がいたら、ぜひ教えてください。
さて、絵本の内容の方ですが、これも初期の作品なので読み手の年齢をかなり絞って、意識して描かれている気がしました。
なので、主人公の少年と同じくらいの年頃の子ども達に読んであげると、かなり共感を得られるような気がします。
面白いなぁと思うのは、この絵本は赤と緑と灰色しかカラーを使っていないんですが、たった3色の色とは思えないほど、奥行きのある楽しい絵になっています。
本のサイズもあまり大きなものではないので、大勢の子ども達の前で読むより、お父さんやお母さんが自分のお子さんに読んであげるといいと思います。
幼稚園くらいのお子さんに喜ばれそうな絵本です。