アイヌの国の人々の生き方から、「命はどのように巡っていくのか」ということを、肌で感じさせてくれるとても素敵な絵本でした。
ただ、うちの子供たちには、ちょっと難しかったようで、悲しいかなリクエストがありませんでした。
アイヌの人々の暮らしは、猟をして生計を立てること。生きていくためには食料となる生き物が必要なんです。
特に「クマ」は山の神様からの贈り物として、大切にされていました。
そのクマを年に一度(たぶん)神様へ送る(殺して、お供えし、その後村のみんなでその肉を食べるお祭りのようなものを「イオマンテ」(くまおくり)というのだそうです。
ちょっと切ないストーリーでしたが、近頃は殺伐とした社会だからこそ、大人になる前に出会って欲しい一冊です。