そうじきの なかの ボンボン(フレーベル館)
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ゆびたこ(ポプラ社)
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4件見つかりました
とある公園に同じときに居合わせた人々(ゴリラ)のそれぞれの視点から見る世界。 4つの視点は同じものを見ても全く違うし、口調も気分も異なります。 失業した父親、お高くとまったご婦人、明るい子ども・・。 ときにキツイ言い方があり、子どもの本というよりは大人向けにも 思えるところも・・。 しかしそんな毒がきいたところも含めて、多角的なものの見方というのがあるのだということ、子どもも何か感じる絵本かもしれません。 きっと子どもにはよく分からないところが少しあっても、どこかひっかかりが残るような、そんな絵本です。 いえ、そんなに難しく考えなくても息子は「あれ?この木の形ヘンだよ?」などと絵の細かいところにたくさんの発見をして楽しそうでした。 社会の縮図を描きながら、登場人物はゴリラで不思議な絵もあって・・ 独特な余韻の残る絵本でした。
投稿日:2012/07/18
1つの公園、2組の親子のあいだにおこった 日常のひとコマ。 まるで、公園での『ひと時』を切り取ったかのように 4人全員の目線で描かれる『4つのお話』 あえて4つにわけたことで、この『ひと時』が、 すごく立体的なものに感じられました。 そして、切り取られた空間を立体的に組み立ててみたくて、 少しだけ頭を使いました。 決して、素敵ではない大人たち(笑)。 その分、子ども達とイヌ達の のびのびと軽やかな感じが引き立ちます。 さらりとしたストーリー。 うちの娘が、立体的にとらえることができるは、 もう少し先になりそうです。
投稿日:2011/12/08
ある日の午後の公園での出来事を2組の親子4人(でもゴリラです) がそれぞれ自分の視点で語ります。 自分勝手で高慢ちきな母・その母に逆らえない気弱な息子。 失業中で自信が持てない父・その父を気遣い元気付ける娘。 同じ場面でも登場人物の心理によって描かれている風景が全然ちがって 面白いです。 物語自体はシンプルですが、だまし絵の要素もふんだんにあって、 何度も読み返してしまいました。 特に母が出てくる場面では、シニカルに仕上げてあって 笑えます。 ゴリラの親子なのにゴリラである事を感じさせず、さすがアンソニー・ブラウン。猿系は秀逸ですね。 あの母も父もどこかにいそうで、こわいです。
投稿日:2009/09/24
2つの家族、ふた組の親子が公園で共有した時間。 プライドの高い夫人と息子、失業中のお父さんと娘。そして、散歩に連れて来た犬。 親とは関係なく、子どもたちが仲良くなる。 親たちは、お互いの存在に関心も持たない。 お互いの思いが絵になっていておもしろいと思います。 ただ、読む側としたら、さりげなさすぎてもっとドラマ性が欲しいところ。 ふくらみが少し乏しいような気がします。 内容とは別に、絵が楽しい。 ゴリラが本当の人間のよう。 でも、なんでゴリラなの?
投稿日:2009/09/09
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