「ねぎぼうずあさたろう」シリーズといい、この「くろずみ小太郎旅日記」シリーズといい、かたり口調が活劇風て、何とも小気味いい絵本です。
また、起承転結がはっきりしているので、聞いている子供たちの方も、すっきりした顔をしていました。欲を言えば、ページ数が少し少ないかな…。(でも、コザッパリ終わるためには、このくらい簡潔な方がいいのかな?)
もっとたっぷり読みたい読者としては、困ってしまいます。
小太郎の前に突然現れたたがめの妖怪たがめ婆を、忍法(?)でシャキーンと、やっつけてしまいます。
たがめ婆も、小太郎を見れば炭の固まりと分かるだろうに、血を吸いとろうだなんて!
このバカな所が、悪役のたがめ婆を憎みきれず、可愛くさえ思えてしまいました。
このシリーズは絵本だけでなく、是非、紙芝居として、読み聞かせしてみたいです。