「こんにちはたまごにいちゃん」 みんなの声

おかあさんがずっと温めていた　たまごが　からをやぶって　ひよこがでてきました！
やった〜！

おや？　
ひとつだけ　たまごのまま　お母さんがくちばしでつついても　なかなかわれません　
みんなが手伝おうとすると・・・・
「ぜったいじぶんで　わるんだもん！」　
がんこな卵ですね！　笑えます
でも・・・　
「お母さんのおなかの中はあったかくて　あんしん　
ずっとこのままでいいかな〜」

それでも　弟ができて　たまごにいちゃんに
あるひ　からすが追いかけてきて　危機一髪　　
たまご兄ちゃんのかたい殻が　役立って　からすは倒れたんだって！　

たまごにいちゃん　いまでも　からをつけて　割れないようにしているなんて　笑えますよね〜！

たまごにいちゃんが、「どうしてたまごにいちゃんになったのか」を描いたお話でした。
偶然の出来事を武勇伝にしてしまうあたりは、やはり「たまごにいちゃん」なのでしょうか。
「へー、そうだったんだ」と思う部分もありおもしろかったです。

たまごのままで大きくなったたまご兄ちゃん、考えると不思議な存在です。
自分の殻は、よろいでもあるのでしょうか。
カラスを撃退したときに、たまご兄ちゃんの強い存在感を感じました。
この先どうなるのか、とても気になる作品です。

未就学児向けの絵本シリーズに思いますが、我が家の小学校低学年の娘が大好きなシリーズで、学校の学級文庫や図書室でもよく読んできます。
シリーズ第３話ですが、今回のこちらは、たまごにいちゃん誕生秘話になっています！

お母さん、おおらかすぎでしょ！って思ってしまいました。
でも、おおらかで何でも包み込んでしまう愛情いっぱいのお母さんのもとだからこそ、他人と比べることなく、たまごにいちゃんが今の自分に自信を持てているのかと思うと…それもまたプラスで…。
ちょっと考えさせられる絵本でした。

たまごにいちゃんのことが、とてもよくわかる絵本でした。
きょうだいたちが、さっさと卵を割ってひよこになるのに、上手くたまごを割ることができなかったために、卵でいることになった卵にいちゃん。
お母さんもさぞかし心配だったことでしょう。
でもよいことがたくさんありますし、なによりも
カラスにたいしては卵はとても効き目があるようです。

３作目にしてたまごにいちゃんの誕生秘話です。
こういうふうにして、たまごにいちゃんが生まれたのかと納得の１冊。
旦那はこれが１作目じゃないの？と驚いてました。
１作目で人からどう見られてるのかとかも気にせず「これでいい」といっていたたまごにいちゃん。この誕生秘話でのエピソードがあったからこそ、たまごのままでいいと言えたのかな〜と思いました。
何にせよ、弟思いの優しく芯の強いたまごにいちゃんを知れてもっとファンになりました。

あきやまただしさんの本、さかさのこもりくんシリーズが面白かったので、
こちらも読んでみました。
まず、表紙をめくると、あきやまさんのメッセージに共感しました。
わたしもこんな気持ちで子育てしたいなと思いました。

たまごにいちゃんカッコイイです！
そのカッコイイ優しさはお母さんから愛情をたっぷりもらっているからなのかな。
こちらは他のシリーズもあるようなのでぜひ読んでみたいです。

　なかなか殻をやぶることができない、たまごにいちゃん。でも、絶対に自分でやぶる、と言っています。
　殻がついたままだって、げんきいっぱいなのが、いいなと思いました。
　
　おかあさんも、いっしょに生まれた兄弟たち、おとうとたちも、みんなあたたかく、ふつうに見守っているのが、ほほえましいなと思いました。

　あたたかい色で描かれた絵がよかったです。
　たまごにいちゃんの殻が、どうなるのか楽しみですね

兄弟が殻から出てもいつまでも殻をつけたままなたまごにいちゃん。
なんだかんだで最後は殻を破って出てくるのかと思いきや最後までそのままなのに逆に驚きました。
お母さんも「殻から出なさい」という態度ではないですし。
殻は被っていても中身はもう一人前なのかなー。
弟たちをおもう態度は立派ですね。