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ありがとう、フォルカーせんせい自信を持っておすすめしたい パパの声

ありがとう、フォルカーせんせい 作・絵:パトリシア・ポラッコ
訳:香咲弥須子
出版社:岩崎書店 岩崎書店の特集ページがあります!
税込価格:\1,650
発行日:2001年
ISBN:9784265068067
評価スコア 4.84
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  • 絵本の枠を超えた秀作

    • ジュンイチさん
    • 40代
    • パパ
    • 東京都
    • 男の子12歳、男の子6歳

    LD(learning disabilities:学習障害)を取り上げた実に骨太の作品です。
    LDとは、知的発達に目立った遅れはないのに、学習面で特異なつまずきや習得の困難さを示す子どもに対して使われる新しい教育用語のこと。

    この絵本は、作者であるパトリシア・ポラッコの自伝的物語とのことで、なるほど主人公の名前も、トシリャになっていました。

    小学校に入り、LDの症状に悩まされ、仲間はずれにされるものの、5年生の時にフォルカー先生との出会いが、その先を180度変えたという物語です。
    トリシャは、どうしても字が読めなかったのです。
    何と言ったって、実話なのですから、心への響き方が違います。
    一頁一頁が、心の魂を激しく揺さぶります。
    特に最終頁は、涙なくして読めません。

    フォルカー先生と30年ぶりに再開を果たした時の会話で物語は終わります。
    「トリシャです。
    先生のお陰で、人生が変わったのです」
    先生は、私を抱きしめました。
    「どんな仕事を しているの?」
    「信じられますか?こどもの本を 書いているんですよ。
    先生、本当に 本当に ありがとうございました。」

    パトリシア・ポラッコの描く絵は、とても臨場感に溢れていて、楽しさ・悲しさが切に伝わってくると思います。
    さらに、読書の素晴らしさ、家族特に祖父母との触れ合い、先生と生徒のあり方など、多くのことを教えてくれる絵本です。
    小学校中学年くらいになったら、是非読ませたい絵本ですが、大人にも読んで欲しいと思います。
    また、世の先生方にもオススメしたい絵本です。

    彼女の他の作品も読んでみたくて仕方ありません。

    投稿日:2008/06/15

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  • 学習障害だった私

    パトリシア・ポラッコの体験として書かれた絵本。『彼の手は語りつぐ』も、彼女の祖先の実話に根ざした話だったと思います。ポラッコはまさに語るために生まれてきたような作家なのだと思います。
    LD(学習障害)というのは、トリシャにとって見極めが難しい児童たち。この絵本を通して、決して勉強嫌いな訳ではなく障害というものを実感しました。回りの子どもたちからは奇異に思えるかも知れないけれど、理解と解きほぐしてあげるだけの包容力を持った教育が必要なのでしょう。
    フォルカー先生の教育はまさにそれでした。黒板にスポンジで字を書いていくことで字を教え、さまざまな授業をしてくれます。
    フォルカー先生にとっては、教育実践のために学んできたことであり、ことさら特別な意識を持っていなかったのでしょう。トリシャとある結婚式で再会した先生ははっきりトリシャを覚えていなかった。
    大人にとっては特別ではないことが、子どもにとっては心に残るとても大変なことだと判ります。
    日頃の読み聞かせ、PTA活動など子どもに接する機会の多い自分ですが、子どもたちにとってどのような存在になっていくのか、責任もちょっぴり感じました。

    息子は、「かわいそうだね」と一言。LDの子は守られないといじめの対象のようです。
    きわめて精神的な障害。それを取り巻く世界は悪意のない棘に満ちあふれています。
    そして、自分より弱い者がいることで、自分の居場所を見つけたい子どもたち…。

    投稿日:2010/03/12

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    1
  • 小さい頃からおばあちゃんに本を読むことの楽しさを教えてもらっていたのに、大きくなってもトリシャは文字を読むことができませんでした。そんなトリシャを助けてくれたのがフォルカー先生でした。
    LDという障害のことを特別に強調することなく、字を読むことが出来ないという苦しみを背負った一人の少女として描いていることが、この本の良いところです。
    他人になかなか理解してもらえない苦しみをもつ人がいるんだ、ということに気づかせてくれる一冊です。

    投稿日:2006/09/16

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