この ペツェッティーノは、 レオニの さかなはさかな、アレクサンドリアなどの自分を受け止め認める自己探求型のお話です。
オレンジ色の四角い ペツェッティーノは、自分は誰かの部分品であると信じて
その誰かを探し周り、こなごなじまへと旅にでます。
最後には、自分がこなごなになることで、自分は部分品ではなく、自分は自分だと気づくペツェッティーノ。
ペツェッティーノが自分を探している時にでてくる 何かが欠けていたら、速くはしることも賢くもなれない。というメッセージがレオニらしいなと思いました。
人は、何かが欠けていると幸せになれない。
それは、音楽であったり、心の豊かさだったりと
この作品を読んで、何故かフレデリックを思い浮かべてしまいました。
それとも欠けているものは、誰かが埋めてくれているから
その人でいられるのでしょうか?
読むほどにいろいろな解釈をすることができ
奥の深い絵本です。