この絵本を手に取ったきっかけは、絵。
絵がとても美しい。
マーブルの技法で、さまざまな色で効果的に地面や水面を表現している。
とはいえ、余白も大切にして、ゴチャゴチャしすぎない。
が、本を買ってストーリーを読むと、結構奥深い。
ペツェッティーノが自分探しの旅に出かける。
はしるやつ、つよいやつ、およぐやつ、かしこいやつ、などなど、さまざまな特徴のあるものに出会う。
そして、ベツェッティーノ自身も、自分について発見がある。
子育てで自分の時間がなく、自分について考えることがなくなっていたり、自信をもてなくなっていたのだけれど、「自分は自分」と等身大の自分を受け入れられた本。
いろんな個性の人がいて、それでいいんだ、と少しほっとできました。
ただし「ぶぶんひん」という言葉がたくさん使われているのだけれど、これは幼い子どもには概念が難しいかな。