ある日、ちいくまくんは、もうひとつ、ぴったりの大きさの
洞穴を見つけます。
そして、そこを自分のうちにしました。
自分で見つけた自分だけのうち。
一日中、新しいうちで遊び、食事をし、
そして、ひとりで寝ることに。
子どもにとって、自分の部屋を持つということは、
憧れであり、とても嬉しいこと。
そんなワクワク感が伝わってきます。
でも、夜になると、ひとりでいることが寂しくなるのでしょうね。
「ぼくがいないから、おおくまさん、さびしがってるかもしれないなあ。」
なんて、強がってるちいくまくんが可愛いです。
そして、おおくまさんは、なにもなかったかのように、
いつものように、ちいくまくんに、くまのほんを読んであげるのです。
どんな時でも、おおらかに温かく見守るおおくまさんの愛に、
胸が熱くなります。
かわいいちいくまくんに、やさしいおおくまさん。
ふたりの関係が、とても素敵で、
いつまでも続いてほしいと思いました。
淡い色彩に、可愛らしいくまの絵に、とっても癒されました。