カール・ノラックは、ハムスターのロラシリーズでも有名なベルギーの絵本作家です。
何とその作品は、39ヶ国語に翻訳されているそうなので、人気のほどがうかがえます。
そのノラック作の「ノラック&ゴドンの絵本 ちいさな子どもと暮らす日々」シリーズの最新刊。
最新刊と言っても2008年の作品で、邦訳は2011年11月となっています。
「パパはおおおとこ」、「ママは魔法使い」、「おじいちゃんはチャンピオン」に見立てるその着眼点は素晴らしく、本当に子供の目線から描いています。
今回の第4弾は、今までと趣向が異なり、お星様に見立てています。
「おばあちゃんは おほしさま。
ぼくだけのために キラキラ ひかっている。」
という書き出しで始まります。
例えているものが、今回は物。
前回までは、人に例えていたので、その面白さがあったのですが、今回はその面白さが半減。
それも、星があちらこちらに散りばめられているのでもなく、如何にも中途半端な例えに終始した感が否めませんでした。
祖母と子供の暖かな関係に共感できるのですが、今までの3作品と比すると厳しい採点になりました。