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そうじきの なかの ボンボン

そうじきの なかの ボンボン(フレーベル館)

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綱渡りの男」 ママの声

綱渡りの男 作・絵:モーディカイ・ガースティン
訳:川本 三郎
出版社:小峰書店 小峰書店の特集ページがあります!
税込価格:\1,980
発行日:2005年08月
ISBN:9784338202046
評価スコア 4.75
評価ランキング 811
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  • 実話という驚き

    • きよぴこさん
    • 30代
    • ママ
    • 栃木県
    • 男の子11歳、男の子9歳

    5年生の読み聞かせに使いました。
    ただ話を読んだだけだと作り話に思われてしまいそうです。
    読み終わった後実話だと話すととても驚いていました。
    作者のフィリップへの敬意も添えられているのでそれも読みました。

    そしてもう一つこのビルがなくなってしまった理由がわかるかどうか聞いていました。
    「なんか見たことあるよね…」と考えた後
    「あ、飛行機が突っ込んだやつ…?」と気づいてくれた子がいました。
    あの事件があったのは2001年。そのあと生まれた小学生のほうが多いんですよね。何かのTVであの事件の様子を見たことがあるでしょうが、この綱渡りどころか、二つのビルの存在すら知らない子供たちが多い。時の流れを感じます。

    今はないあのビルで綱渡りをしたフィリップ。彼は空と一体になった。
    その様子は私も知らないけれど、彼の爽快感が伝わる素敵な話だなと思います。


    読み聞かせのメンバーにこの本を紹介すると「テーマが重いのでは?」「聞いた後に気持ちが重くなるのでは?」と読み聞かせに否定的な意見が出ました。
    正直、そういう感想が出たことににびっくりしました。
    こんなに爽快感を感じる話なのに。

    確かにあの事件がテーマだとしたら重いです。朝の読み聞かせにはどうかと思います。
    でもこの本はそこがテーマなのでしょうか。私は違うと思います。
    悲惨な事件を思い出すための話ではなく、あのビルであった素敵な思い出をフィリップとともに思い出し、みんなの心の中にビルの姿を残し、伝える話だと思うのです。
    実際、子供たちに読み聞かせをしても楽しそうに聞いてくれました。
    話のあとに事件のついては触れてもそこをクローズアップする必要はありません。だから重いテーマにはならないと考えます。

    だから自信を持って、これからも読み聞かせに使っていきたいと思います。

    ------------
    読み聞かせに使った学年:5年生
    子供の反応:★★★★★
    所要時間:8分程度

    投稿日:2010/11/24

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    24
  • 最小限の言葉と鳥瞰図と

    • リンダおばさん
    • 40代
    • ママ
    • 神奈川県
    • 女の子14歳、男の子11歳、男の子5歳

    9・11の追悼を込めて9月の5年生の読みきかせで読みました。

    主人公フィリップが綱を渡っている数ページは、
    教室が水をうったように静かになり、
    みんな息を殺して見入っていたようでした。

    私は表紙からもう足の裏がムズムズ落ち着かないです。

    しかし、一方で地上400mの世界でカモメとたわむれる彼が
    「自由」を感じている…
    「自由」か〜。羨ましい限りの生き方。

    最後の4ページで9・11をさらっと語っています。
    あれこれくどくど事件を説明するよりも、
    ぐっと心に喪失感が迫ります。


    事実は小説よりも…子どもに向けているノンフィクション作品でこんなに面白いものは初めてでした。

    投稿日:2009/10/01

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    11
  • 実話

    9.11が起きた時に、私はテレビの最終回を見ていました。

    突然画像が変わりあの同時多発テロの映像が目に飛び込んできたのです。

    息子を産む約一か月前で、妊娠中にこんな映像を見てはいけないと思ったのですが、消すこともできませんでした。

    その後、実話を元にしたこの絵本が出たことを知りました。

    息子にこの絵本を読み聞かせすると、「これって本当の話?」と聞くので、もうこのビルがないことも説明しました。

    もし、フィリップ・プティがこの二つのビルに綱渡りをしなかったら、この絵本も生まれなかったし、二つのビルは同時多発テロという悲しい思い出だけが刻まれてしまったかもしれないと思いました。

    事実、私にはツインタワー=同時多発テロという記憶でしたが、この絵本により違った記憶が刻まれました。

    何かを達成したいと思う人の気持ちにはあくなき探究心や挑戦の気持ちがあるのだろうと思います。

    裁判官の計らいも粋なものだと思いました。

    今後、このような悲しい出来事がおきることのないように、テロも戦争もない世界を望みます。

    投稿日:2011/08/23

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    8
  • 情熱で世界を制した男の姿

     実話です。
     若きフランス大道芸人フィリップフティー。
     ノートルダム大聖堂・シドニーハーバーブリッジ等、有名建築を綱渡りで制覇し、逮捕歴500回以上。
     彼が、狙いを定めたのが完成間近の世界貿易センターのツイン・タワー。
     1974年8月7日。
     地上400メートルの高さにロープが張られ、彼はまた渡った。
     
     絵本の中で、彼がかなり用意周到に作戦を練り、思いを遂げたことが描かれています。
     息子は前のめりになりながら、仕掛の部分を開いて聞き入っていました。
     「え゛〜」「ひょお〜」「うわぁ〜」とか声を出しっぱなしでした。

     ここまで来れば、“世紀の芸術的な犯罪”と呼ばれ賞賛されるのも納得です。
     情熱で世界を制した男の姿は、人々の心を感動で揺さぶるものがありますね。
     あのツイン・タワーは、このような素敵な感動を持って記憶に残されてもいるのだと知り、少し救われた気がします。
     最後に、今回の処罰が洒落ていて、ほんとに良い話に出会えたと思いました。

    投稿日:2009/09/22

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    8
  • ドキドキの連続

    • ちゅうおうせんさん
    • 40代
    • ママ
    • 長野県
    • 男の子13歳、女の子11歳、男の子8歳

    5年生の読み聞かせに何を読もうかと思って絵本ナビを開き、皆さんのレビューを読んでこの本にしました。とにかくすごい!の一言。時間が10分しかないので先に「これは本当にあった話だよ」と言って読みました。フィリップが地上400メートルの綱渡りを構想したところ、200キロの荷物を運んだところ、準備のところで思わぬ苦戦をしたところ、1時間にわたって綱渡りをしたところ、地上の人たちがそれを見た瞬間、どれをとっても鳥肌がたち、ドキドキしました。子供たちも集中して聞いてくれて、綱渡りを始めたところのページを開いたとたん、「うわー、ヤバくねー!?」という声が自然に出ました。図書館で探していたら(どうしても自分の趣味で探してしまって)きっと見つけられなかったと思います。また読みたいと思う1冊です!

    投稿日:2011/07/26

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    6
  • まず表紙の絵に心惹かれました。
    そして主人公がビルの間に渡された綱を渡るシーン。
    俯瞰の絵に釘付けです。
    折込のページも開くと地上400メートルの本当に高い高いビルの上。
    かもめが飛んでいます。
    吹き渡る風も感じるようです。
    この景色を見たくてこの風を感じたくて彼は綱渡りをするのでしょうか?
    一瞬のうちに彼と一心同体になって綱渡りをしているかのような気分です。
    法を犯した彼はつかまって裁判にかけられますが、素晴らしい判決のおかげでそれからは公園で子どもたちを楽しませることになります。
    物語が終わって今はないツインタワーのことが語られます。
    高学年の読み聞かせに使いましたが、事件についてはさらりと語りました。
    もう今はないタワーのこと。
    あのタワーの間を綱渡りをした人が実際にいたんだよと・・・・
    実話という重みはこの絵本を忘れられないものにしてくれます。
    物語に引き込まれシーンと静まり返った子どもたちは何を感じてくれたでしょうか?
    アメリカですぐれた絵本に贈られるコールデコット賞受賞作です。

    投稿日:2011/08/20

    参考になりました
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    4
  • 文章の文字の小ささが気になりました。

    • てんぐざるさん
    • 40代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 女の子14歳、女の子9歳

    この絵本は舞台が舞台だけに、魅力ある作品になっていると思います。

    私が初めてこの作品を知ったのは、ボランティア仲間のお母さんから。その時は中学年の子どもたち用(読み語り)に、持ってきていました。

    表紙の画がすごくインパクトがありますす。
    内容も実際にあったことをもとにしているので、緊張感というか、臨場感が、読み手のこちらにも伝わってくる絵本でした。

    ただ、私の評価が5つ☆にしなかったのは、本文の文字のサイズ、というか、文章の入れ方にマイナス面を感じたので。
    原作本はどんな風に表記されていたのか分かりませんが、この文字の大きさだと、読み手がすごく読みづらいです。とても万人向けの字の大きさとは思えませんでした。

    学校などの読み語りに使っても悪くはない作品ですが、この小さな文字は大勢の前で読むとき、足を引っ張りそうです。

    投稿日:2010/01/10

    参考になりました
    感謝
    4
  • 忘れてはいけない場所、、ツインタワー

    • ゆーあーさん
    • 30代
    • ママ
    • 神奈川県
    • 男の子10歳、女の子6歳

    小学5年生の息子のために買いました。

    悲しい出来事をまず一番に思い出してしまう世界貿易センタービル。
    しかし、すごい事をやり遂げた人がいたんですね。
    このような事があったとは全く知らなかったので親子で驚いてしまいました。

    子ども達に夢を与えてくれる大道芸人。
    しかも高さ400メートルもの所での綱渡りって、、
    絵本の絵からも臨場感たっぷり感じられます。
    息子も「車がこんなに小さい!すごい高さなんだね〜!鳥も飛んでるよ!」と
    見開きのページには興奮気味でした。

    漢字が多く言葉も少し難しく、やはり高学年向けだなと感じましたが
    言葉の意味を簡単に説明したりしながら読み聞かせがあげれば
    1年生の娘にも充分理解できました。

    今はなきツインタワー。
    悲しい歴史だけでなく、自分の夢をやり遂げた一人の大道芸人がいたんだなと
    ちょっぴり明るい気持ちになれる絵本です。
    1年生の娘にも理解できたようです。

    投稿日:2009/04/23

    参考になりました
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    3
  • ハラハラドキドキ

    • こりえ♪さん
    • 30代
    • ママ
    • 神奈川県
    • 女の子2歳

    たった1本の綱の上を、地上400メートルの場所で歩く。
    信じられません。
    よく海外のニュースで見ます。無謀な行動をして人々を騒がせ、警察に捕まった人の話。
    私にはそのような人たちがちょっと理解しがたい部分があったのですが、この絵本を読んで、少しだけ気持ちが分かったような気がしました。

    下で見ている人たちは、落ちてしまうのではないかとハラハラドキドキします。
    でも、当の本人はそんな緊張感を感じることもなく、むしろ自由な気持ちでその高さを楽しんでいるのですね。これは意外でした。
    読みながらその瞬間に緊張し、最初の1歩に少し足が震える気持ちでいた自分がちょっと悔しくもなりました。笑

    今はなきツインタワーを舞台にしたお話です。
    悲しい思い出ばかりが語られるこの場所ですが、多くの人を沸かせたこのような話があることも、たくさんの人に知ってもらいたいです。

    投稿日:2009/03/19

    参考になりました
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    3
  • 地上400メートルの空に包まれた感じ☆

    • 西の魔女さん
    • 30代
    • ママ
    • 福岡県
    • 女の子13歳、男の子9歳

    今は グラウンドゼロと呼ばれる
    世界貿易センターの跡地…
    そこにかつてそびえ立っていたツインタワーの間に綱を張り
    その上で曲芸をして見せた男の実話です。

    飛行機に乗っている時は 
    足の下に広がる 空の高さを想像し
    船に乗っている時は やはりそこの海の深さを想い
    鳥肌を立てている私…。
    もちろんこのお話を読んでいる時も
    指の先から 血液が逆流してくるようなドキドキ感を味わいました。
    でも…地上400メートルでの綱渡りの場面にある
    【空が彼を包んでいます。】という言葉で
    この男の気持ちにピッタリと寄り添う事ができました。
    自分では 絶対出来ないけど
    空に包まれて 綱の上で寝転んだら こんな気持ちかな…って☆

    辛い記憶ばかりがよみがえってしまうツインタワーですが
    こんな素敵な出来事があった場所だった…ということも
    この絵本で多くの人に伝えていきたいな…と思いました。

    投稿日:2007/05/08

    参考になりました
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    3

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