チャイコフスキーのバレエで有名な「くるみ割り人形」。
ホフマンの原作はなかなか奥が深いストーリーですが、
今作はバレエ物語に沿った再話となっています。
クリスマス・イブ、クララは名付け親のドロッセルマイヤーさんから
くるみ割り人形をもらいます。
ところが、兄の乱暴な扱いで、あごが壊れてしまったのです。
ハンカチで介抱し、気にしながら眠ってしまったクララは、
真夜中にネズミの大群を目撃、くるみ割り人形とともに戦いに挑むのですね。
無事ネズミたちを退治したクララは、魔法が解けて王子になったくるみ割り人形に
誘われて、お菓子の国へ。
バレエで印象的な、クリスマスツリーがどんどん大きくなる演出バージョンです。
アリソン・ジェイの、独特な質感の絵は、このストーリーにぴったりの雰囲気を醸し出しています。
お菓子の国の造形も、なかなか素敵です。
バレエらしい様々な踊りの世界も楽しいです。
クリスマス・イブの素敵な夢の世界を楽しんでほしいです。