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ひとつのねがい」 パパの声

ひとつのねがい 作:はまだひろすけ
絵:しまだ・しほ
出版社:理論社 理論社の特集ページがあります!
税込価格:\1,430
発行日:2013年11月19日
ISBN:9784652200261
評価スコア 4.7
評価ランキング 1,785
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  • 朽ちて倒れかかったガス灯というとてもレトロな設定が、とてもしみじみと感じられるのは歳をとったからでしょうか。
    誰もが通り過ぎていく、光の弱くなった街燈のたったひとつの願いは、星のように輝くことと、自分の明かりを認めてもらうことでした。
    何分にもかつての輝きは失って、今にも消えそうな明かりです。
    虫たちは相手にもしてくれません。
    だけど、暗い闇にはとても明るい輝きに思える明かりでした。
    通りかかった父子が「あの星より明るい」とほめて通り過ぎます。
    考えてみると「星より明るい」という照度は微妙です。
    決してまぶしくはないけれど、自分の道を教えてくれる明かりが、月明かりであったり、星のまたたきなのでしょう。
    なんだか星のように明るいという言葉にじいんとしてきたのは、やっぱり歳のせいでしょうか。
    自分も星のように輝きたいと思いました。

    投稿日:2014/02/17

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    4
  • 思わずこの実話を思い出させてくれた内容でした。
    そのがい灯は大きくて逞しくて身長190p、体重は90kgもありました。町を守るために一生懸命駆け回っていました。
    でもやっていることは「縁の下の力持ち」あまり感謝されないことも・・・
    そのような中で起きた大地震&大津波
    町中が大混乱の中、最後の最後まで諦めずに闘ったがい灯のおかげで、多くの大切な命が救われたのです。
    しかし、数年後に病に倒れ、ひとつのねがいである真の復興を見ることなく、この世を去りました。
    生前に縁が繋がった私たちは今もがい灯のねがいを叶えるべく、がい灯の故郷で灯りをともし続けています。
    その町は星空がとってもキレイで素敵なところなんですよ!

    投稿日:2017/11/30

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    1
  • ねがいは孤独、ねがいは勇気

    プロフィールには書いていないけれど、ぼくには前妻との間に別れた娘がいる。
    その時娘は4才だった。

    去年の春、実家の母親からその娘がこの春から大学に通うことになったと聞かされていた。わざわざぼくの実家に前妻と共にあいさつに来たらしい。大学近くの部屋を探しに来たついでだとのことだった。

    その年の夏、ぼくの携帯に見知らぬ番号から着信があった。娘からだった。
    電話口で自分の名前を名乗ったあと、彼女はこう切り出してきた。

    「妹がいるって聞いた。妹に会いたい。」

    さぞかし勇気がいったであろうその重い言葉に、ひとりっ子の母子家庭で育った彼女の孤独を垣間見た思いがした。ぼくのことは恨んじゃいないし、そもそもあまり記憶がないという彼女の、たったひとつのぼくに対する願いが、妹に会わせてほしいということだった。

    「ひとつのねがい」この絵本はねがいを持つことの尊さや、それゆえにかかえこむ孤独。その孤独を支え超えていける勇気を持たせてくれるのもまた、ねがい(夢と言ってしまおう)の本質だと考えさせられました。
    作者のはまだ ひろすけさんは一本の老朽化したがい灯に老いと絶望。その先の安寧。老いたがゆえにじつはぎらつく野望。そうか、本当は中身はぎらぎらしてたんだね。日々の営みの中で、誰からもかえりみられずひっそりと暗い夜道を照らして人生をまっとうすることのしあわせを投影したのでしょうか。

    また、特筆すべきは、しまだ・しほさんの線と色使いです。絶望に叩き込まれる暗転の黒。それまでがやさしくてあたたかなタッチだっただけに、あの黒はだれもがビクッてなるでしょう。そしてそこから夢がかなったときの歓喜の黄色の爆発。無垢な少年の輝く笑顔と唯一がい灯の存在を認める父親の暖かく丸い
    背中の線。天に召されたがい灯のしあわせの黄色。白く優雅な蛾。普遍的なテーマのお話に、しまださんの絵が乗ったことで、古臭く説教っぽくなく、かといって子供じみた擬人化もせず、ノスタルジーはそのままという、ある意味決して子供向けではない、全人的境地の作品にしたのだと思います。
    ぜひ多くの人にこの作品が響くことを願います。

    去年の大晦日、現在の妻の協力のおかげで実家において、娘たちを(全部で三姉妹)会わせてあげることができました。妻の寛容さと母親の偉大さに感謝しきりです。

    投稿日:2017/11/28

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