「にいさんといもうと」 ママの声

５歳の娘と読みました。

小さい頃は、こちらがじょうだんのつもりで何か言っても、そのままに受け止めて反応するので、おとなは困ったりおかしかっりするのと同時に、言葉そのものを信じる子供の姿に純粋さも感じていました。

でも、気がつけば、いつのころからか、それなりに冗談を見抜くようになりました。それには、この絵本の女の子のように、気づきがあり、やはり自分の目で見て、自分で判断する力が芽生えたということ。

言葉にまともに反応する時期の愛しさも感じ懐かしさを感じると同時に、ひとつおねえさんになった姿にほっともしました。

娘もなにを感じたのか、気に入った様子でした。

ちょっと意地悪な兄さんと妹の話。可愛いと思う相手に、ついついちょっかいだいてしまうのは男の子の習性か？昔からクラスにもこういう兄さんっぽい子って必ずいたな…。常にいっしょにいる同士だから、こういう関係ってあるんだろうなと思う。

お兄ちゃんと妹って難しいのかもしれませんね。
一緒に遊ぶのも照れくさいし
でも心配だし、
構いたいけれどどうやって接したらいいのかわからない。
そんな様子が描かれてあります。
でも妹がきらいなわけじゃない。
妹もお兄ちゃんが嫌いなわけじゃない
お互いが近づくまで、寄り添うまでの時間があります。
静かで地味な絵ですがとても素敵なお話でした。
いっしょにレモンパイをたべました、
の一行でまとめたのがカッコいい！
仲良くなりました、じゃないところがいいです。

我が家では上がお姉ちゃんなのですが、もしお兄ちゃんと妹という兄妹構成だったら、こんな感じなのかな？と想像しながら読みました。
色数を抑えた控えめな絵なのに、なぜかとっても印象的。表紙の水色と見返しの黄色が、お兄さんと妹の洋服の色とリンクして、とってもキレイです。見るたびにうっとりしてしまいます。
一緒に読んでいた３歳の息子は、末っ子長男なので、もしかしたら妹の方に共感したかもしれませんが、ふたり仲良くおやつを食べるシーンは、とっても微笑ましくて、きょうだいっていいなと思えました。

3歳10ヶ月の息子に読んでやりました。妹が生まれたのでさまざまなきょうだいの姿を見せてやろうと読んでやりました。

お兄ちゃんは妹にちょっかいをだしていじめます。ベッドに画鋲をいれたよといってみたり・・・。でも実際にはそんなことはないので、脅されて泣く妹はいつも振り回されています。でも、妹も何度もされていくうちにおにいちゃんをよく観察し、本音ではないことに気が付きます。そして最後におにいちゃんと一緒に絵を描きます。

なんだかおにいちゃんの妹への気持ちがひしひしと伝わってきて、ほんわかかわいい絵本だなーと思います。可愛くて可愛くて、でもそれを素直に表現できないお兄ちゃん。そういうお兄ちゃんもいるんだね、と息子に言ってみましたが、まだわからないんだろうな・・・。息子は妹に素直だからなー。お兄ちゃんの妹への愛があふれたかわいい絵本ですよ。

妹にちょっかいを出すのは、本当は妹と一緒に遊びたいんだって言うメッセージなんだと思います。でも妹は、泣いてばかり・・・
時は経ち、妹も成長します。そしてある時、ふと気づくのです。
お兄ちゃんの不器用なメッセージを・・・　一緒に絵を描こうって
誘う妹は、まるでお姉ちゃんのようです。

うちも4歳の兄、2歳の妹の兄妹ですが、この絵本で描かれていることそのまま、日常生活の中でおこっているので、初め読んだときにとてもびっくりしました。同時に男の子と女の子の成長の違いがよく描かれていると思いました。

男の子はいつまでも無邪気というか、おバカというのか（笑）おふざけでしか、自分を表現できない部分があるのに、女の子の方は、心の成長がはやいのか、お兄ちゃんの不器用さを察して、上手に遊びに誘うことができるんですね。　

うちのお兄ちゃんは、この本が大好きで、本を読んだ後はいつも妹に「目が三つついてる」と言っています。妹は、今ではもう呆れて泣きませんっ（笑）

兄さんはいつも妹をからかってばかり。
でも、本当に意地悪なんかしたことがなかったんです。

きっと兄さんは妹が大好きだから傍にいたくて、でも、
どうやって接したらいいのか、わからなかったのでしょうね。

ちょっと成長した妹と、その妹のおかげで
接し方を変えることができた兄さんが微笑ましいです。

シャーロット・ゾロトウさんの「ねえさんといもうと」が
大好きで家にもあるんですが、レモネードとかレモンパイ
とか美味しそうなおやつが出てくるので、絵本読むと
お茶にしたくなります。

シャーロット・ゾロトウさんの作品だったのでこの絵本を選びました。兄弟っていいな！と思える絵本でした。お兄さんが妹をとても大切にしていて愛している事が伝わってくる絵本でした。兄弟の信頼関係と絆の強さに感動しました。最後に仲良く一緒にレモンパイを食べる場面が幸せに満ちていてとてもうっとりしました。

いっぱいからかってしまうけれど、本当は妹が大好き！！！なお兄さんの気持ちが伝わってきます。

そして、からかわれても、お兄さんを信頼しているいもうとの様子も伝わります。

兄弟（兄妹）って喧嘩はあるけれど、ほんとうのところは　こうやって　芯の部分でつながっているんだな〜　そうあってほしいな〜っと、思いました。

ほのぼの、温かい作品です（＊＾∇＾＊）

1915年生まれのアメリカの絵本編集者、絵本作家です。
兄弟が多い我が家、しかも男一人というゆーちゃんは、両親の目をひきたくて意地悪やいたずらをします。でも優しいお兄ちゃんなんです。ちゃんとわかってると　とメッセージを送りたくてこの本を選びました。

ゾロトウの作品には大人が出てこないことが多いです。
でも大人が介入しなくても子供たちはちゃんと考えてうまく運んでくいくということ「子供の観察」がちゃんとされている絵本の一つです。

この本でもあの手この手を使ってにいさんは、いもうとにいじわるをします。
けれど、言うだけで本当に意地悪はしないということが最後には妹にもわかります。

編集者、作家と両方の立場から、しかも押し付けがましいことなく、子供にも大人にも栄養を与えてくれる本です。他に「ねえさんといもうと」もあります。

息子ゆーちゃんの感想
「これおもしろいよね、へびだすぞ、とかすてちゃうぞとか意地悪ばかり言うんだもん　でもなんにもしないね」
娘ふーちゃんの感想
「おにいちゃん意地悪で、ゆーちゃんみたい　でも最後は仲良くお絵描きしてるよね」